ブラック・サバス
ヘヴィ・メタルを世界に浸透させたといっても過言ではない存在ブラック・サバスのこの4作目は、バンドとして初期の名盤であると同時に編曲のバラエティにも富んだ実験的意欲作。彼らがメタルのみならずあらゆる界隈からリスペクトを受けるのも頷ける音楽好きならマストな一枚だ!
メタリカ
バンドの最高傑作と評され、スラッシュ・メタルの決定盤として君臨する本作は、スピード感もさることながら、洞察力に満ちた歌詞など知的な要素も無視できない。ヴォーカルの雄叫び、激しいギターリフがもたらす漆黒の極上ラビリンス!一度ハマるともう抜け出せないかも!?
アイアン・メイデン
92年発表の9作目。アイアン・メイデンを良く知るのに最適な一枚としてオススメしたい!渋い英国サウンド、疾走感あふれるナンバー、ミディアム・テンポのバラード、重量級の大作といくつもの表情がバランスよく配置されている。メロディーの美しさにもついうっとりな魅惑のフルレンス!!
イングヴェイ・マルムスティーン
速弾きギタリストの教祖と謳われる彼の作品を前にすれば、鍛錬にもがき続ける同業者の姿までもが浮かび上がってくる。それほど彼のテクニックは群を抜いているといえるだろう。クラシカルかつ格調の高さをも醸し出すその妙技の数々は、彼の初期の代表作である本作で如実に確認できるはずだ!
イントロダクション~重要アーティスト
1970年2月13日金曜日、彼らのデビュー・アルバム『黒い安息日』はリリースされた。「人々に恐怖を与える」という怪奇的コンセプトのもと、ジャズやブルースを独自の解釈で演じたその作風は、ロック界に衝撃を与えるとともに、その後ヘヴィ・メタルの出発点として語られることとなる。この歴史事件簿の1ページ目を皮切りに彼らの音楽は、やがてヘヴィ・メタルに限らず他のジャンルにまで影響を及ぼしていく。
メタル・ゴッドの異名を取るヴォーカルのロブ・ハルフォードを中心に、正統派ヘヴィ・メタルの基礎を築いたバンドの一つとして知られている。テクニカルなプレイ・スタイルなどあらゆるメタルのスタンダードを提示し続け、多くのフォロワーを生みだしてきた彼らだが、臨機応変に時代に合わせたサウンドへと転向していく様も特徴的であり、その柔軟性もまた一際秀でているといえるだろう。
アルバムの売り上げ枚数は1億を超えるなど、ヘヴィ・メタル史でも指折りの大物バンドである。スラッシュ・メタルの代表としてその攻撃性はもちろん、耽美なメロディーにも定評があり、また知的な歌詞に対して言及されることも多い。そうした多面的な魅力がある限り、人気が衰えることはまず考えにくい。ヘヴィ・メタルバンドとして初めてグラミー賞を獲得するなど記録とも縁の多い、とことんビッグな存在だ。
名ヴォーカリスト、グラハム・ボネットが中心となり結成されたバンド。大々的に評価されるケースはそれほど多くないが、イングヴェイなどのギタリストを輩出し、スティーヴ・ヴァイの個性を世に知らしめたという史実だけでも、やはり無視できない存在だ。
グラインド・コアの始祖とも言われ、ハード・コアをベースにデス・メタル要素を取り入れるなど野心溢れるサウンドが人気の個性派メタル・バンド。そのスタイルは多くの若手の見本にもなり、なかでも一貫して政治批判の強い歌詞を書いている点は、熱心なフォロワーからの信頼をより揺るぎないものとしている。とはいえ、現在は結成当時のメンバーが皆無というので、これはこれで興味深い存在だ。
日本では「チルボド」でおなじみ、メロディック・デス・メタルの雄。クラシックに端を発した美しい旋律は、イングヴェイ・マルムスティーンの幻影すら映し出す。加えて、心地好い疾走感を醸すのもお手の物。カヴァー選曲も話題性が高く、ブリトニー・スピアーズの楽曲を披露するなど、どこまでもエンターテイナーな側面をみせてくれる。
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1980年代後半にNWOBHMに影響されているバンドが多数現れた。しばしば「正統派ヘヴィメタル」とも呼ばれるバンドが含まれる。彼らの硬派な出で立ちと歌詞、ギターの2人がユニゾンすることが特徴と言えるだろう。代表バンドとしてアングラや、パワーメタルにメロディック要素を入れたハロウィンなどが挙げられる。
当時19歳だったギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンにより、ロックとクラシックを融合させたネオクラシカルメタルが拓かれた。非常にユニバーサルだったロックとクラシックの融合は、近年でもバンドとオーケストラの協演などからも窺える。イングヴェイから、初期のチルボドやロイヤル・ハントなどが有名。
オルタナティヴ・メタルのサブジャンルといえるニュー・メタルが発達したのは、オルタナティヴ・ロックやヒップ・ホップが全盛の1990年代後半。そのため、それらを取り入れた音楽的側面をもつバンドが多く見受けられる。恋愛や自己との葛藤による苦しみを音で表すバンドが多い。
アメリカはロサンゼルスにて活動拠点をとるバンドが多いことから、日本ではLAメタルと呼ばれるようになった。世界的にはグラム・メタルと呼ばれる。長髪と濃い化粧、キラキラしたド派手な出で立ちが大きな特徴。ドッケンやポイズンを思い浮かべていただきたい。
「New Wave Of British Heavy Metal」、その頭文字をとった名称にてカテゴライズされた、70年代後半のイギリスでの音楽ムーブメントの渦中にいたアーティストたちが勢ぞろい。サウンドやメロディーを指すジャンルでないとはいえ、共通する音楽性が見え隠れしているはずです。
70年代のイギリスに対して、80年代に入るとアメリカでも動きが活発になったヘヴィ・メタル。なかでも、とことんスピードにこだわりをみせたこのジャンルはメタルの過激な一面を余すことなく伝えています。スラッシュ・メタル四天王(メタリカ、スレイヤー、メガデス、アンスラックス)をはじめ、有名どころが多数!
手数の多いドラムや、複雑な曲構成、なによりデス・ヴォイスと呼ばれる痛いまでのがなり声が、アーティストの世界観を顕著に表してくれます。とはいえ、メロディーの美しさへと接近した作品などもあり、ひとえにダークさが蔓延しているとも言い難く、その本質は今後もより多くの解釈とともに更新されていくと思われます。
「メタル=高速」と思い込んでいる方に是非味わってもらいたいのがこのドゥーム・メタル。なんと「遅さ」を武器にしています。さらには重低音が刻む「重さ」、そしてどこまでもダウナーな境地へといざなう「暗さ」を兼ねています。もはやオススメするのに背徳感すら伴いますが、どうぞこの危険な世界へ足を踏み入れてみてください。
強く歪ませたギターでのトレモロ・ピッキングやキーボードによる荘厳なアレンジなどが特徴にありながら、年々進む多様性から、同ジャンル内でもさらなる細分化が必須となりつつあります。そんななか根本には、悪魔崇拝を出自とするだけあってアンダーグラウンド音楽としての名分が暗黙の了解として存在しています。
シンセサイザーを使った打ち込みやサンプリング、そしてエフェクトをふんだんに使ったボーカル等が80年代に入りトレンドとなっていくと、80年代後半にはこうした要素がヘヴィ・メタルとも接近し、ひとつのサブ・ジャンルとして結実していきます。ナイン・インチ・ネイルズをはじめ、役者が豊富です!
歌唱スタイルとメロディー重視の傾向はデス・メタルの手法に近いとはいえ、思想的には真逆にあるような親しみやすさの垣間見える雰囲気が特徴です。ミクスチャーやハードコアのアーティストとして捉えられるケースも多いこのサブ・ジャンルですが、ここではメタル要素の濃いものを厳選してリスト・アップしています。
オーセンティックなものから、オルタナティヴ・メタルやニュー・メタルと呼ばれる旧来のへヴィ・メタルとはまた違ったテイストをみせるものまで一挙掲載!見逃しがちなド定番も、様々な要素を取り入れた新感覚作品も、ここで検索することで、欲しいアイテムに出会えるかも!?