作家別人気作BEST5 この作家はこれから読め!人気作家30選

人気のあるミステリー作家を30人選出し、 さらに作家別に売れ筋+担当のオススメを加えてBEST5を決定しました!

厳選した面白いミステリー小説をぜひご堪能ください。

綾辻行人

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故人である建築家の中村青司が建築に携わった奇妙な館で起こる不可思議な殺人事件。それを素人探偵の島田が解決するというシリーズ。叙述トリック(文章上で読者の勘違いを誘う手法)の名手である綾辻ワールドに迷い込んでしまうと、その面白さから出られなくなってしまう。トリックがわかった時の爽快感が格別な作品である。

有栖川有栖

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著者と同名の主人公、有栖川有栖が、所属する大学の推理小説研究会メンバーとともに事件に巻き込まれるミステリー小説。クローズドサークル、ダイイングメッセージなどの要素がつまった本格派であるが、若者たちの不安や恋愛がみずみずしく描かれた青春小説としても面白く、人気が高い。

池井戸潤

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精神を病んで仕事も家庭も失った主人公・大間木は、亡くなった父の遺品から古い鍵と、父が働いていた運送会社の制服を見つける。制服に腕を通してみると、なぜか40年前にタイムスリップしていて――。過去と現在を行き来しながら父の生き様を知ることになった大間木は、同時に自分の人生を見つめ直すのだった。ミステリーだが、再生の物語でもある。

伊坂幸太郎

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2018年本屋大賞ノミネート作品。文房具メーカーの営業マンであり、妻に頭が上がらない恐妻家の兜は、実は超一流の殺し屋である。殺し屋を引退したい兜だが、そのためには金が必要で――。主人公が殺し屋なので恐ろしい小説かと思いきや、妻の機嫌を気にして気を遣ったり、息子の進路を心配する日常がユーモアたっぷりに描かれている。

倉知淳

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雪に閉ざされた山荘で連続殺人事件が発生するクローズドサークルもの。読者参加型で、物語の場面が変わると物語の全てを知っている語り手が解説やヒントを出す。果たして犯人は誰なのか!? ラストではまさかのどんでんがえしに「やられた~!」と気持ちよく騙されてほしい。本格ミステリの名作である。

黒川博行

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シリーズ作品「破門」は直木賞受賞作。やり手のヤクザ桑原と、さえない建設コンサルタント二宮がコンビを組むシリーズ。二人の大阪弁での軽妙なやりとりでテンポ良く話を進める。話がよく作りこまれている。エンターテインメント性の高い小説である。

今野敏

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警察官キャリアの竜崎伸也が活躍するシリーズ。縦社会の警察組織の中で自らの正義感にのっとって行動を起こす竜崎は警察内で変人扱いされるが、読者はそのまっすぐな姿に魅了される。「こんな人が日本の警察にいてくれたら」と思わせる主人公である。また、サブキャラクターのスピンオフ作品「初陣」も面白いのでおすすめである。

坂木司

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極度の怖がりで人が殺されるミステリーが読めない大学生の二葉は、家庭教師の生徒である隼人から古今東西のミステリーの講義を受ける。抜群の記憶力を持つ「僕」と抜群の観察力を持つ「先生」が、身の回りの小さな悪意や犯罪を暴いていく物語。軽めの話なので、小中学生でも読みやすい。

桜庭一樹

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ある日ヴィクトリカと一弥は、占い師の殺人事件を解決したことがきっかけで豪華客船の招待状を手に入れる。しかしそこで殺人事件に遭遇してしまい――。頭脳明晰な美少女ヴィクトリカと日本人留学生の一弥が、さまざまな事件を解決していく、直木賞を受賞した作者が贈るダークミステリーシリーズ。

雫井脩介

1

ベテラン検事、最上毅と、最上の教え子だった新人検事、沖野啓一郎は、ある日老夫婦の刺殺事件の捜査に立ち会う。その事件の容疑者の一人の名前に気付いた最上。それは時効となったある殺人事件の重要参考人だった人物で――。「本当の正義とは一体なんなのか?」を問うミステリー小説。

島田荘司

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画家の梅沢平吉が自身のアトリエで殺された。現場にあった手記には、六人の若い女性の肉体から完璧な女「アゾート」を創るという計画が記されていた――。島田荘司のデビュー作である『占星術殺人事件』から始まる御手洗潔を主人公としたシリーズ。衝撃のトリックと結末が待っている。

知念実希人

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現役医師である知念実希人が描く、心温まるミステリー。ゴールデンレトリバーとして地上のホスピス「丘の上病院」に派遣された死神レオ。そんなレオが死を目前とする患者と触れあい、患者の「未練」「執着」、そしてそれに絡む事件を解決していく。

辻村深月

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人気作家のチヨダ・コーキの熱狂的なファンが、彼の小説を模して人を殺した。その事件から10年後に復帰したチヨダ・コーキは、脚本家である赤羽環がオーナーのアパート「スロウハイツ」に入居することに。「スロウハイツ」の住人達は、切磋琢磨しあいながら共同生活を送っていたのだが――。

堂場瞬一

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ある朝、5人の死者を出すひき逃げ事故が発生する。犯罪被害者支援課に勤める村野は、この事故で亡くなった妊婦の夫、大住の担当になるが、事件の状況が分かり始めると大住の行方が分からなくなってしまう。犯罪によって傷を負った被害者の心のケアをする「警視庁犯罪被害者支援課」の物語。

中村文則

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飄々とした老人、松尾を中心人物に据えた宗教サークルと、警察から「教団X」と呼ばれるカルト宗教集団にまつわる物語。4人の男女を通じて物語は進む。「普通」とは一体なんなのか、と問いかけてくるような作品である。大ボリュームの作品を読みたい人におすすめの一冊。

中山七里

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どんな罪状でも必ず執行猶予を勝ち取る弁護士御子柴礼司は、手段を選ばぬやり方に周囲からの悪評も高く「悪辣弁護士」と呼ばれている。実は御子柴は14歳の頃に殺人を犯しており、名前を変えている過去を持っている。少年法などのさまざまな問題に切り込んだ作品。

沼田まほかる

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婚約者の失踪、父の末期がん発覚、母の突然死。不幸の連続に亮介は絶望していた。ある日亮介は、父の書斎から4冊の「ユリゴコロ」というノートを見つける。そのノートは、殺人に取り憑かれた人間の告白文だった。亮介は、このノートに記されている殺人の記憶の真相を確かめようと奔走する。

濱嘉之

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警視庁が密かに組織した情報部門「警視庁情報室」。そんな情報室にある日一通の怪文書が届く。エース情報官である黒田は、持ち前の情報収集力と分析力で、この怪文書から一大犯罪の疑惑を嗅ぎ付けて――。元公安の作者が描く、リアリティある「インテリジェンス」小説である。

東野圭吾

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若手刑事、新田浩介と、一流ホテルのフロントクラーク山岸尚美のコンビが活躍するシリーズ。都内の連続殺人事件で、暗号の解読により、次の犯行現場がホテル・コルテシア東京ということが判明する。2人は事件の真相に辿りつけるのだろうか? ぜひ2人の掛け合いも楽しんでほしい。

誉田哲也

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溜め池から男性の惨殺死体が発見される。刑事姫川らが捜査するなかで浮かび上がった謎の言葉「ストロベリーナイト」とはなんなのか。男性顔負けの行動力や思考を持ち、27歳にして警部補に昇進したやり手の女刑事が、仲間の刑事たちとともに難解な事件に挑んでいくシリーズ。

麻耶雄嵩

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探偵なのに推理はしない!? 事件の現場に現れては、関係者の女性たちとお茶をしたり口説いたり。ところがいつの間にか自身の権力とカネと使用人を使い、事件解決に導く趣味探偵の貴族が主人公のシリーズ作品。「探偵=推理をする者」という固定観念を覆されるはず。

真梨幸子

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少女漫画『青い瞳のジャンヌ』を愛し、ヒロインを夢見る6人の女性たち。彼女たちは池袋のフレンチレストランに集まり、妄想や噂を語り合い楽しんでいたのだが――。2010年に発表された『更年期少女』がタイトルを変え再登場。平凡な女たちの戦いを描いた嫉妬や欲望が渦巻くミステリー。

道尾秀介

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小学4年生のミチオは、一学期の終業式の日に欠席した友達S君にプリントを届けるためにS君の家を訪ねていた。S君の応答がないため家の中に入ってみると、S君は首を吊って死んでいた。慌てて学校に戻り、担任の先生にそのことを伝えるが――。第6回本格ミステリ大賞候補となった作品。

三津田信三

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刀城言耶が訪れた神々櫛村は、谺呀治家と神櫛家の旧家が並んでおり、神隠しなどの怪現象が多い村だった。言耶が村を訪れて間もなく、奇妙な連続殺人事件が起こり――。怪奇幻想作家、刀城言耶がさまざまな怪事件を解決していくホラーとミステリーが融合したシリーズ作品。

湊かなえ

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『別冊文藝春秋』で連載された小説。両親が他界し祖母と2人暮らしの梨花。結婚するも子供ができずに悩む美雪。過去の因縁を断ち切ろうと八ヶ岳に登ろうとする紗月。そんな3人の女性の物語が、同時に進行していく。3人に共通するには「K」という謎の男。一体この「K」とは誰なのか――。

宮部みゆき

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クリスマスイブに男子中学生が学校の屋上から転落死した。一度は自殺と断定されたが、同級生の犯行だという告発の手紙が事件の関係者3人に届く。そしてそこから、学校、保護者、マスコミ、世間を巻き込んだ犯人探しが始まる。「事件」「決意」「法廷」の3部作となっている作品。

森博嗣

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第1回メフィスト賞を受賞した森博嗣のデビュー作『すべてがFになる』から始まるシリーズ。シリーズ名は、主人公である犀川創平と西之園萌絵のファーストネームからつけられている。「理系ミステリィ」と称され、理系の専門用語や登場人物の軽快さが設定を引き立てる、新感覚の推理小説。

薬丸岳

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殺人容疑で少年院にやってきた戸籍を持たぬ少年。「町田博史」という名前を与えられたその少年は、IQ161を超える頭脳を持っていた。そんな博史を、反社会組織で生きる室井が執拗に狙っていて――。戸籍を持たぬ少年の生き様を描いたミステリー小説。

柚月裕子

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刑事事件を専門とする元検察官で敏腕弁護士の佐方貞人が事件の真相に迫るシリーズ作品。シリーズ第2作である『検事の本懐』は2013年大藪春彦賞を受賞している。一見クールでありながら、熱い弁護士魂を持った佐方の活躍に目が離せない!

米澤穂信

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時は12世紀末。ソロン諸島の領主を父に持つアミーナは、放浪の旅をしている騎士のファルクと、その従士のニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、魔術を使う暗殺騎士に命を狙われているというのだが――。魔法が存在するヨーロッパを舞台に繰り広げられるミステリー小説。