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人間の解剖はサルの解剖のための鍵である

吉川浩満(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2018/07/19
JAN 9784309027081

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商品レビュー

3.7

12件のお客様レビュー

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2023/09/23

相変わらずの膨大なブックガイド。1冊読み終えると次読みたい本が50冊増えるという不思議。 著者が近年関心を寄せている進化心理学、認知心理学、人工知能研究に関するアンソロジー。主題を一貫して論じていくタイプではないけど、読者がその先に思考を走らせるためのTipsが仔細に提示されて...

相変わらずの膨大なブックガイド。1冊読み終えると次読みたい本が50冊増えるという不思議。 著者が近年関心を寄せている進化心理学、認知心理学、人工知能研究に関するアンソロジー。主題を一貫して論じていくタイプではないけど、読者がその先に思考を走らせるためのTipsが仔細に提示されている。 びっきりしたのは、大澤氏、千葉氏、著者の鼎談パートで交わされている内容がちんぷんかんぷんだったこと!素人を意識しない研究者の議論って、こんなに前提知識をはしょりながら展開するんだーと垣間見た気分。 目下準備中という、骨太な主義主張を展開するような次回作に期待でござい。

Posted by ブクログ

2023/08/11

タイトルの『人間の解剖はサルの解剖のため…』は、カールマルクスによる資本論で用いられた言葉である。ネットで検索し、この句の続きを探してみた。すると「人間の解剖は、猿の解剖のための一つの鍵である。より低級な動物種類にあるより高級なものへの予兆は、このより高級なもの自体がすでに知られ...

タイトルの『人間の解剖はサルの解剖のため…』は、カールマルクスによる資本論で用いられた言葉である。ネットで検索し、この句の続きを探してみた。すると「人間の解剖は、猿の解剖のための一つの鍵である。より低級な動物種類にあるより高級なものへの予兆は、このより高級なもの自体がすでに知られているばあいにだけ、理解することができる」とある。逆説!猿が人間のために解剖されるのでは、と思う。まんまと著者の思惑に嵌り、ここから考えてみる。 我々が理解したいのは人間なのか猿なのか。客体としての事物を理解する手掛かりは、常に人間自身の主観を通じていて、擬人化の罠、ストーリーの後付けをしている。つまり、人間自身を理解する事が対象を忠実に理解する鍵になる。 本著は言う。人間は他律的であると言うことから完全には自律していないと言う意味でロボットである。遺伝子の複製にしか興味がない、利己的な遺伝子の乗り物に過ぎない。また、この社会にはギャップを引き起こすように巧妙に作られた誘蛾灯がそこかしこにしかけられている。100メートルおきにジャンクフードやスイーツが手に入る。 つまり、人間は一見、意識して自我を通しているようで、他者や環境プログラミングの存在により既定され、他律的に動き、相対的に物事を解釈し、意味づけている存在に過ぎない。こうした社会的生物としての複雑系において、自他を区別し、認知しているのだろう。 では、猿は。客体としての猿は、そうしたフィルターを通したアイコンとしての猿。人間に認知された枠内なサルだ。ペットとして飼っている訳でもなければ、大多数の人間にとって「猿」に特別な意味は無い。だからこそ、脳内に再現するサル的イメージが共通言語として機能する。 人間がプリセットされる義務的・道徳的直観と功利主義的思考を区別しながら双方ともに受け入れる二重思考。第二次世界大戦においてアメリカ兵の発砲率はわずか10から15% 、これは兵士の道徳的直観が殺人行為に抵抗したためである。それが訓練することにより、ベトナム戦争では、90%以上に達した。道徳観も功利主義も社会要求により変化し、人間は変わる。個々に仕事というコマンドを、生存欲求というミッションを満たしながらこなしていく。個々を満たす事で、より高次元の規模の大きな要求が満たされていく。 全ての生物の反応を登録し、予見しておかねば、全能の世界などあり得ないから、人生にやり直しなど効かない。この反応をある程度、予測してコントロールしようというのが労働である。労働は神による支配を擬似的に再現する。どこに向かうのかは、本著に少しヒントがある気がした。

Posted by ブクログ

2022/10/09

著者の他の作品から辿らなければ表題からはあまり手に取る感じはなかったかもしれない。 評論雑誌を読みこなすカロリーに比べれば題材的にも読みやすく、それでいて昨今の界隈における雰囲気みたいなものも感じられる。

Posted by ブクログ

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