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人間の偏見 動物の言い分 動物の「イメージ」を科学する
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | イースト・プレス |
発売年月日 | 2018/05/17 |
JAN | 9784781616612 |
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人間の偏見 動物の言い分
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商品レビュー
3
7件のお客様レビュー
案外、評価の低いレビューが多かったですが、私自身は楽しんで読むことができました。 かつて日本では人々の生活環境と自然の距離が近く、手が届く/目に触れるところに野生動物(タヌキヤキツネなど)がいました。 農耕・畜産などの性産業も身近で、「食べる」という行為は食糧を確保する=採集/...
案外、評価の低いレビューが多かったですが、私自身は楽しんで読むことができました。 かつて日本では人々の生活環境と自然の距離が近く、手が届く/目に触れるところに野生動物(タヌキヤキツネなど)がいました。 農耕・畜産などの性産業も身近で、「食べる」という行為は食糧を確保する=採集/収穫するか、獲物を狩猟する→調理する→食べる→片づける、という一連の行動すべてを指していました。 現代では都市化が進み、身近な動物は「ペット」か「動物園のアイドル化された動物」か「TVで見る自然番組」となり、動物に対して抱くイメージも、その実態とはかけ離れたものになっています。 たとえば、「可愛いアイドル」として絶大な人気を誇るパンは熊に近い野生動物ですし、「卑怯者」「悪者」というイメージのあるオオカミはかつては「大神」として敬われる存在でした。「狡猾でずるい」と思われているキツネも、やはり神(=稲荷)だったのです。 これら、今の私たちが動物に対して抱く「誤った(動物生態学的な視点からみると間違いの)イメージ」がどこから来たのか、ということや、人と動物/人と自然の関係がどのように変化してきたのか、という点が丁寧に説明されています。 また、これらの考察を行うにあたって、人が飼育するかどうか/品種改良がなされたかどうかという点から、 ・品種改良がされて飼育されるペット(イヌなど) ・品種改良がされて飼育される生産動物(ウシなどの家畜) ・野生動物のまま飼育されるペット(アライグマなど) ・野生動物のまま飼育される生産動物(鹿など) ・飼育されない野生動物で人に利用されるもの(兎など狩猟の対象となるもの等) ・そのほかの野生動物(人が利用しないもの) の6つのカテゴリに分けるという視点は新鮮でしたし、理論的だったと思います。 人間と動物との関わり方に正解はありませんし、そのことについて筆者は「問題に対する処方箋は書けない」と正直に打ち明けつつも「ささやかな提案はできそうな気がする」と述べています。それは、子どもたちを中心に自然を体験させること。かつて(少なくとも高度成長時代以前には)あった、自然を身近に感じられるような生活を送って動物のありのままの姿を知り、「誤った」イメージを修正すること。 本書の最後の一文、「知りたいものがあれば、勉強は楽しい」は至言です。
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教科書を読んでるみたいな感じでした。そんなにかたっ苦しい難しい文章でもないのに、なかなか読み進まず…。都市化が進んだ現代社会と、昔とで日本の生き物とのあり方、考え方が変化してる事はよく分かるが、だからどうしたらいいのかがハッキリされてはなくなんかダラダラとした印象でした。動物のイ...
教科書を読んでるみたいな感じでした。そんなにかたっ苦しい難しい文章でもないのに、なかなか読み進まず…。都市化が進んだ現代社会と、昔とで日本の生き物とのあり方、考え方が変化してる事はよく分かるが、だからどうしたらいいのかがハッキリされてはなくなんかダラダラとした印象でした。動物のイメージについては、しっかり文章で書かれてるので、へ〜。となります。
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ヒトが独擅場と自負する知能は狩猟する獣に共通する。遊牧は文明の原点で、定住化=農業開始は能力退化。人類は“自己家畜化”することで“繁栄”してきたが、ハンターではなくドンキーになることでもあった。農業はリスク低減に見えたが気候条件などで大きく成果に上下がでるし、水路確保などで広域代...
ヒトが独擅場と自負する知能は狩猟する獣に共通する。遊牧は文明の原点で、定住化=農業開始は能力退化。人類は“自己家畜化”することで“繁栄”してきたが、ハンターではなくドンキーになることでもあった。農業はリスク低減に見えたが気候条件などで大きく成果に上下がでるし、水路確保などで広域代表権力の誕生も促した。採集捕食者とのバトル開始でもあった/著者の専門はシカ。遺体の腐敗はヒトに共通する、鎌倉、~桃山時代、江戸時代初期までよほどの貴人でなければ葬儀はせず“河原に置き捨て”だったらしい。葬儀と埋葬をするのはヒトだけ
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