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3000万語の格差 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ

ダナ・サスキンド(著者), 掛札逸美(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 明石書店
発売年月日 2018/05/15
JAN 9784750346663

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商品レビュー

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2024/02/20

今流行り(?)の育児本は、具体的な声のかけかたやフレーズが端的に表記してあり、それに慣れていた私は最初読むのが退屈だと思っていたが、読み進めるにつれ、一貫した主張(3つのTの重要性)について、科学や数字を基にした背景を理解したうえで触れられたのでとてもよかった。後半の、社会全体で...

今流行り(?)の育児本は、具体的な声のかけかたやフレーズが端的に表記してあり、それに慣れていた私は最初読むのが退屈だと思っていたが、読み進めるにつれ、一貫した主張(3つのTの重要性)について、科学や数字を基にした背景を理解したうえで触れられたのでとてもよかった。後半の、社会全体でプロジェクトに取り組む必要性もひしひしと感じ、エピローグ部分で保育者と手を取り協力する必要性に言及している部分を読んだ際は、「保育園でPTA役員を募っておりNGで回答したけど、保育者の負担軽減は、回り回って自分や周りの子どもの成長につながるのかも」と自分ごととして考えることができた。今後に役立てていきたいと思える内容だった。

Posted by ブクログ

2023/12/30

3歳までの子どもを持つ親として必ず読んでおきたかった本。 生後すぐから3歳までに保護者が話しかける量が脳の成長に大きく影響する。 単なるハウツー本ではなく、淡々と研究、実践に基づいた結果について書かれている。 まとめとしては保育園等でどんなに保育者が尽力しても一対一で関わり合...

3歳までの子どもを持つ親として必ず読んでおきたかった本。 生後すぐから3歳までに保護者が話しかける量が脳の成長に大きく影響する。 単なるハウツー本ではなく、淡々と研究、実践に基づいた結果について書かれている。 まとめとしては保育園等でどんなに保育者が尽力しても一対一で関わり合える親子での対話には及ばない。子育て支援の場では、親子の関係性や応答性の質を高める支援内容が重要。 本書はいわゆる早期教育を勧めるものではない。チューンインしていなければトークモアもテイクターンズも意味がない。 子供がふと何かに気づき、これは?と思って周りを見たとき、チューンインしてあげられる大人がすぐそばにいることが大切。 淡々とした文章の中に、著者の今を生きる子供達、未来の子供達への愛情が感じられた。 以下各章ごとの大まかな内容をメモ。 第1章 保護者が話す言葉は子どもにとって最も価値のあるもの。 小児人工内耳外科医である著者の経験より、3歳までに子どもが聞く言葉の量と質(言葉環境)が最終的な学業到達度の差につながるとわかってきた。 第2章 異なる社会経済レベルに属する家族の子供の語彙力を生後9ヶ月から3歳まで追跡観察。4歳時点の言葉の数を積算すると、社会経済レベルが高いグループと生活保護グループには保護者から聞く言葉の数に3000万語の差があった。 ここでいう3000万語は語彙数ではなく話された言葉の総数。 ただし、社会経済レベルが高い=言葉の量が多いというのは表面上の相関。実際には将来の学びの到達点を決めるのに最も重要なのは社会経済レベルではなく、初期の言葉環境である。 加えて言葉の質も重要。 1番重要なのは肯定的で、応援する意味合いのある言葉。 それに加えて、靴を履いて、ここを降りて、といったビジネストークではなく、大きな木だね、アイス美味しいね、と言ったおまけの会話や、始まった会話がやり取りとして続くかどうかが脳の発達に必要な栄養。 第3章 脳は4歳ごろ、臓器としてはほぼ育ち終える。 脳が発達するために不可欠な要素は安定。 赤ちゃん言葉は音が誇張されており、赤ちゃんが音を理解し、言語を学んでいく手助けになる。 第4章 頭が良いといった人中心の褒め方よりも、頑張ったといった過程中心の褒め方をされた子供達の方が、グリット(取り組み続ける強さと意欲)を持っている。 第5章 言葉環境作りに大切なのは3つのT Tune In 子供が集中している対象に気付き、その対象について子供と一緒に話す Talk More 子供と話す保護者の言葉を増やす ex.このアイス、美味しい→この苺アイスはとても美味しいね、だけどすごく冷たい 子供が話や想像を豊かにすることができるように話をする ex.子供が小さな穴を見つめている→丸い穴が空いているね、ふしぎだね、誰が住んでいるんだろうね? Take Turns 子供を対話のやりとりの中に引き込んでいく 何色?何?と言った?→既に知っている単語を思い出すように促しているだけ どうする?なぜ?→たくさんの単語を考え、思考のプロセスが始まる 生後最初の数年間子供に本を読むかは学校入学時の準備度に影響を与える。 正しい読み聞かせではなく、こでチューンインやトークモアの絶好のチャンスとなる。 目標は内容の理解ではないため、子供向けの本を選ぶ必要はない。新聞、小説など何でも良いので声を出して読んであげる。 テレビは3つのTどれを満たすこともなく、一方的であり、脳の学びには良い影響を与えない。 第6章 子供の知的な可能性に対して親がプラスの影響を与えると信じる心の枠組みが、子育てに影響する。 第7章 予防接種率や未熟児出生率といった健康バロメーターの公衆衛生指標に、言葉環境も追跡されるべき。

Posted by ブクログ

2023/03/29

2023.3.29市立図書館 言語(母語/第二言語)習得やいわゆる「読解力」に関心を持ってあれこれ目を通してきているが、これは小児人工内耳外科医が手術をして耳が聞こえるようになっても期待したようには言葉を話せるようにならない子どもがいるのはなぜかという疑問からスタートして、0〜3...

2023.3.29市立図書館 言語(母語/第二言語)習得やいわゆる「読解力」に関心を持ってあれこれ目を通してきているが、これは小児人工内耳外科医が手術をして耳が聞こえるようになっても期待したようには言葉を話せるようにならない子どもがいるのはなぜかという疑問からスタートして、0〜3歳の言語獲得期の家庭(保護者)による言語格差の問題に気づき、その格差を減らすためのプログラム(3000万語イニシアティブ)を提唱するもの。 とてもていねいに書かれているので、保育者養成課程の必読書にしてほしいと思う。専門書と言っても具体的なケースに触れながら順序立てて進んでいくので一般の教養書としても広く読まれてほしい内容。 前半部分は言語にとどまらない子どもの発達の研究の流れの概観になっており、マシュマロ・テストなど他の言語習得研究などで言及されている重要な心理実験の概要も知ることができる。後半は「3000万語イニシアティブ」の具体的な理念と解説、言語や文化に関係なく共通したものではあるが、実際に日本でこういうプロジェクトを推進するとしたら日本の実情により合うように調整は必要そう。 そして巻末には、日本の専門家による解説と訳者によるあとがきがあり、この本の内容が保護者や保育者、社会などにどう意義があり活用されてほしいかまとめられている。 巻末に文献表がないのがちょっと物足りないと感じたが、出版社のサイトに文献表やその他の関連記事がある。 こどもの言葉や脳の発達を伸ばすためには身近な大人(保護者や保育者)の関わり方がなにより重要であり、大人のコミュニケーション態度や幼児の言語環境を整えること(=保護者支援)で経済格差にかかわらず子どもの学力や問題解決能力をのばすことは可能で、それがゆくゆくは社会全体の経済や健康の増進にもつながるという大きい話になっていくが、これはいい線をいっている仮説だと直感する。 経済格差の問題が大きいアメリカでは、就学後の学力の格差を縮めるための就学前プログラムが提唱されているものの、しかしそれではすでに遅すぎるし、貧富の差の問題ではないという気づきから著者らは「3000万語イニシアティブ」を提唱したという。こういう研究成果や実践を学び、検討したり実践したりできるような保育者養成コースはどこにあるのだろうか(願わくば全国どこにでもあってほしいものだし、保育の専門家に限らず子ども=人間の言語習得や発達に興味を持つ人は増えてほしい)。 「異次元の少子化対策」がけっきょくほとんど目先のお金レベルの話にとどまっていて、それすら実効性に乏しい雰囲気なのをもどかしくながめながら読み終えた。

Posted by ブクログ

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