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怪盗ニック全仕事(5)
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怪盗ニック全仕事(5)
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
一九六六年に始まった怪盗ニックシリーズだが、第五巻は一九八九〜一九九六年に書かれた作品が収められている。もう私も生きていた時代だと思うとぐっと身近に感じる。 時は確実に流れており、ニックは「初老」、グロリアは「中年」と表現されていた。「初老」の方はサンドラからのユーモア混じり...
一九六六年に始まった怪盗ニックシリーズだが、第五巻は一九八九〜一九九六年に書かれた作品が収められている。もう私も生きていた時代だと思うとぐっと身近に感じる。 時は確実に流れており、ニックは「初老」、グロリアは「中年」と表現されていた。「初老」の方はサンドラからのユーモア混じりの言及(「魅力的な初老」)なので、間に受けていいのかわからない。サンドラもニックから「相変わらず魅力的」と評されているが、年齢に言及するならば「中年」だろう。懐かしのチャーリー・ウェストン警部補との再会シーンでは、年をとった彼のことをニックははじめ誰だかわからない。ウェストンの方は「おれはすぐにお前に気付いたぞ」。片思い。 各話、お決まりのパターンは崩さないものの、色々工夫が凝らされていてこの巻もとても楽しかった。 ・まさかのあの人やあの人やあの人が依頼人になる。 ・グロリアを「この世で唯一の女性だ」とか言った舌の根も乾かぬうちにサンドラを助けにいってかなり親しげにしているし。 ・グロリアが就職した。 ・ニックの活躍が小説化され掲載されている《エラリー・クイーン・ミステリー・マガジン》が本屋にあるという描写があった。 ・ニックのお父さんの話がちょこっと。 ・解説の、第六巻への引きが強い。 次は最終巻。寂しい〜。
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怪盗ニックの第五作。 非キリスト教徒の身としては、 クリスマスにはそんなに思い入れはないが、 人を許したり、贈り物をしたりという 心温まる季節の話を読むのは好きだ。 と思ったら、サンタクロースが殺される話もあった。 ニックがマジシャンとして豪華客船の舞台をつとめる話が 面白か...
怪盗ニックの第五作。 非キリスト教徒の身としては、 クリスマスにはそんなに思い入れはないが、 人を許したり、贈り物をしたりという 心温まる季節の話を読むのは好きだ。 と思ったら、サンタクロースが殺される話もあった。 ニックがマジシャンとして豪華客船の舞台をつとめる話が 面白かった。 ライバルのサンドラ・パリスも登場して、 やとわれた話や、蛇に噛まれた彼女を助けに行った話も。 ニックの偽物が現れて、長年の恋人グロリアが我慢できずに、 ニックにお金を出して偽物を盗んでと頼むのも面白かった。 あと、マット・スカダーの新作のためにローレンス・ブロックが サイン会のために書店に現われたのも。
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89年~96年に発表された作品を収録。ここまで来るとネタも現代のモノが出揃ってきていて、なんだかとても『今』の物語になってる。凄い。 長寿シリーズゆえ、マンネリになるかと思いきや、今回収録された作品はヒネリとバリエーションが素晴らしく、どれを読んでも飽きない面白さでした! (この...
89年~96年に発表された作品を収録。ここまで来るとネタも現代のモノが出揃ってきていて、なんだかとても『今』の物語になってる。凄い。 長寿シリーズゆえ、マンネリになるかと思いきや、今回収録された作品はヒネリとバリエーションが素晴らしく、どれを読んでも飽きない面白さでした! (この本に収録された、ミステリアス・ブックショップは実際NYに遊びに行ったときに伺った事を思い出しました)
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