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ひとり空間の都市論 ちくま新書1304

南後由和(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2018/01/09
JAN 9784480071071

ひとり空間の都市論

¥440

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2021/03/08

序章 「孤独のグルメ」の都市論 第1章 ひとり・ひとり空間・都市 第2章 住まい 単身者とモビリティ 第3章 飲食店・宿泊施設 日本的都市風景 第4章 モバイル・メディア ウォークマンからスマートフォンまで 第5章 都市の「ひとり空間」の行方

Posted by ブクログ

2020/05/28

どんな住宅がこれから要望されるかと思って、本を読んでいるのだが、なかなかストライクゾーンが見えなかった。 それが、この本を読んで、やっとフロントガラスの景色がはっきりと見えてきた。 それは、都会とは「ひとり空間」で成り立っているということだ。ひとり世帯が、東京では45%を超えてい...

どんな住宅がこれから要望されるかと思って、本を読んでいるのだが、なかなかストライクゾーンが見えなかった。 それが、この本を読んで、やっとフロントガラスの景色がはっきりと見えてきた。 それは、都会とは「ひとり空間」で成り立っているということだ。ひとり世帯が、東京では45%を超えている。 都会は、一人の方が暮らしやすいのだ。都市では、子供や老人が負担になり、結婚が遅れ、結婚をしない人も増え、個人が複数の自分を生み出す。名前は消失し、匿名の非人格的な存在となる。田舎にあった地縁のしがらみ、近隣の人間関係から解放される。都会は、自分に合った刺激があり、自分で好きな情報を選択できる。携帯電話とSNSは、ひとり空間を充足させる。食は、コンビニやテイクアウトで外部依存ができ、いいよに誘われる。カウンター居酒屋、ひとり焼肉、ひとりカラオケ、ネットカフェ、個室ビデオ、カプセルホテル、コインランドリー、ひとり空間はあふれ、自由気ままに生きられるのだ。 そして、都会では、老人は孤独死をする。 住居は、第1空間、学校や職場が第2空間。そこを移動する空間が、都会に用意される。この本の最初に論じられているのが「孤独のグルメ」で、現在の日本の立派な都市論だという。そして、「状態としてのひとり」を実証していく。 みんなという言葉は、昭和で死語となった。コロナがさらに、ひとり空間であることの安全性を示している。 引きこもりが、社会悪のように言われていたのが、当たり前になってくる。仕事のスタイルもコックぴっどみたいになる。住居も一人でゆったりできる好きな空間を作り上げることになる。ひとりをコミュニティにつなげる新しい形が生まれるだろう。

Posted by ブクログ

2020/03/19

一人焼き肉、一人カラオケ、漫画喫茶など、世界でも類を見ない一人空間に溢れる日本。 一方でひとりに対してポジティブな視線を向けられることは少ない。 筆者は「都市空間ではひとりである状態が当たり前だ」という前提に立った上で、なぜ日本にはこうまでしてひとり空間に溢れるのか?を住空間から...

一人焼き肉、一人カラオケ、漫画喫茶など、世界でも類を見ない一人空間に溢れる日本。 一方でひとりに対してポジティブな視線を向けられることは少ない。 筆者は「都市空間ではひとりである状態が当たり前だ」という前提に立った上で、なぜ日本にはこうまでしてひとり空間に溢れるのか?を住空間から商業空間まで幅広い視点で分析している。 様々な論文を引用しながら内容が構成されているので、非常に多くの知識と視野を得ることができ、中でも公営団地が大量供給された後、その子ども世代が独立し、六畳一間で一人暮らしすることを「団地から子供部屋だけが飛んでいった」と描いたことや、都市中心部における一人暮らし住宅は狭小ではあるが、食や娯楽の機能を街へ拡張している(冷蔵庫はコンビニで、本棚は本屋で)、という点は興味深い内容だった。 一方で学術的な書き方をしているからか、もっとわかりやすい文章にできるだろうに、難解な文章(風)になっているのが残念なところ。

Posted by ブクログ

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