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バー「サンボア」の百年 SAMBOA BAR Established 1918

新谷尚人(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2017/12/13
JAN 9784560095898

バー「サンボア」の百年

¥550

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2018/08/03

せっかく近畿に住んでるんだから、という気持ちで手に取った。流して読んだが結構面白かった。100年の歴史は伊達ではない。 大学生の頃、寺町通にある京都サンボアの前を通る度に「さすがにここはよう入らへんなー」と思っていた。堂島サンボアの名前は知っていたが場所も知らなかった。東京にもあ...

せっかく近畿に住んでるんだから、という気持ちで手に取った。流して読んだが結構面白かった。100年の歴史は伊達ではない。 大学生の頃、寺町通にある京都サンボアの前を通る度に「さすがにここはよう入らへんなー」と思っていた。堂島サンボアの名前は知っていたが場所も知らなかった。東京にもあること、発祥は神戸なことも全然知らなかった。 大阪出張と同時に読み始めたので大阪にある8店を巡ってみた。毎回ハイボールを飲んでいると、途中でサンボアのハイボールが美味いことに気付いた。今までハイボールは居酒屋で糖質を気にしてビールの代わりに飲んでただけで、美味いとは思ってなかった(居酒屋で飲むビールも本当には美味しくないけれど)。 友人との待ち合わせにまだ少し暇がある時に、近くにサンボアがあれば最高やな、と思う。

Posted by ブクログ

2018/06/09

「企業寿命は30年」と言われる。 業界が凡そ30年単位で縮小や再編され、 その余波を受け、事業が傾きやすいことに 起因している。その説に従えば、大正7年に 創業の洋酒バー「サンボア」は戦争という 事業存亡の最大の危機をぐぐり抜け、 戦後の混乱期も乗り越え、大阪・京都・東京 に14...

「企業寿命は30年」と言われる。 業界が凡そ30年単位で縮小や再編され、 その余波を受け、事業が傾きやすいことに 起因している。その説に従えば、大正7年に 創業の洋酒バー「サンボア」は戦争という 事業存亡の最大の危機をぐぐり抜け、 戦後の混乱期も乗り越え、大阪・京都・東京 に14店を展開する、今や日本を代表する 稀有なオーセンティックバーに至っている。 本書は、創業の地 神戸・花隈(現 北長狭通)に 開業したサンボアの前身「岡西ミルクホール」 のオーナー岡西繁一の足跡をたどるところから 始まる。大正12年、店名をサンボアに改称。 北原白秋編集の文芸誌「ザムボア(朱欒)」から 拝借。この命名には関東大震災に被災し、 神戸に転居した谷崎潤一郎が一役買ったとか。 このあたり阪神モダニズムを色濃く感じる エピソードである。 この岡西氏、商売人としては堪え性がないと いうか、大阪・京都・三宮…に次々出店するも 長続きはせず後進に委ねる。 彼から暖簾を継いだ3つの家系が承継。 大阪・京都にそれぞれのサンボアを出店、 以降それぞれの店で修行を積んだ者が 独立を果たしていく。 この「暖簾分け」には厳格なルールが存在し、 サンボアで最低10年の修行の後、 各サンボアのオーナーを承認を得てはじめて 独立が許可される。 著者も同様に、学生時代にバイトとして 南サンボア洋酒店に入店。ヒルトンプラザ店を 経て独立、94年北新地店を開業。 03年には東京銀座店、11年には浅草店を出店、 現在3店舗を営むオーナーのひとり。 ドラマ「まっさん」では、竹鶴政孝が 国産ウイスキー開発に心血注いだように、 サンボアは、まだ馴染みの薄い洋酒を 一杯一杯を市井の人々に作り提供をしてきた。 それはまさしく著者が駆け出しの頃、 昔を知る常連客から聞いた、 「バーとゆうもんはやな、板が一枚あって、 その向こうに酒を並べる棚があってな、 その間に『人格』があったらええんや」 の一言に収斂される。 著者は、その板の向こうの名もなき バーテンダーの足跡の濃淡を、 足かけ8年をかけて編む。 四散した資料を収集、関係者への丹念な取材を 通じ、出生年月日不詳の創業者の謎めく生涯、 サンボア各店の歴史、晴れて満期を迎え独立、 店を背負ったマスターたちの思い… を拾い集めていく。 この100年史、一軒のバーの100年史に とどまらず、洋酒文化の揺籃期から成熟期まで の変遷、今や名物の氷なしハイボールの誕生秘話など 日本のバー文化の成り立ち、 阪神モダニズムを育んだその風土にまで筆は及ぶ。 北新地店しか行ったことがない僕にとっては、 「ハイボールをめぐる残りサンボア13の巡礼」 が人生折り返し後の愉しいテーマのひとつとなった。 芳醇なウイスキーがもたらす陶然とした 読後感に浸れる一冊。

Posted by ブクログ

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