著者の作品は初めてだったが、癖のない文章で、すらすらと読めてしまうので読み終わるまでが早かった。就職浪人となった光也がホストの世界に染まっていく話で、成長物語風に描かれているが、落ちていく話のようにも感じた。就職面接も終わり、世話になった先輩の店への復帰も果たしたところで、客であり”恋人”でもあった美津子の自殺。続きは一体どうなるのだろうか。ここまでは大きな盛り上がりはなかったので、続きに期待したい。

感想 美津子の動機がイマイチ共感できなかった。なぜそこまでして光太に捧げたのか？ また、AIDAの圧迫面接というかただのプライバシーの侵害だよね。そんな会社あるの？新入社員候補の身辺調査するほど暇な会社があるようには思われないけど。。。 あらすじ 光太は就職活動が全滅し、打ちひしがれていたところをホストの雫と出会い、ホストに誘われる。母が体調を崩して仕事を辞め、小さな妹もいる状況でお金が必要な光太はチュベローズというホストクラブで働き始める。 光太は売り上げを伸ばせなかったが、自分を不採用にした会社の面接官をしていた美津子が、罪滅ぼしに光太のもとに通い続ける。彼女は光太を就職させるべく、アドバイスを行うと共に、クラブに通い続ける。 光太は翌年に無事に内定をもらうも会社の金を横領して、チュベローズに通っていた美津子は自殺していたのだった。

なにこれ！！すごく面白い！！！ ホストという職業は、世間一般から見ると軽蔑される職業だが、果たしてそうなのかと考えさせられた。 ナンバーワンに登りつめるには、話術や所作、気遣い、清潔さなど、人並み以上に努力が必要なんだよな。。。 そして、光也のように家族の生活のためにやっていく人もゼロではないと感じた。 そしてなぜ、美津子は光也をAIDAの就職試験で落としたのに、その償いのために、光也が勤務するホストクラブに通い、就活をサポートし、横領し自殺に至ったのか。。。 そこが気になりすぎて。。。 AGE32でわかるのかなぁ。笑 AGE32はどんな物語が幕を開けるのかすごく楽しみである。