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小沢健二の帰還
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小沢健二の帰還
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商品レビュー
4.4
10件のお客様レビュー
「渋谷系」・「王子様」というワードを使わず、小沢健二という人物を細かく、それでいてフラットに書かれていると思った。 フリッパーズ・ギター時代から活動を追いつつも、独自の評価で作る言葉も用いず、かつ熱心で書いていてとても読んでいて気持ちのいいものだと思う。 休止→アメリカの部分も...
「渋谷系」・「王子様」というワードを使わず、小沢健二という人物を細かく、それでいてフラットに書かれていると思った。 フリッパーズ・ギター時代から活動を追いつつも、独自の評価で作る言葉も用いず、かつ熱心で書いていてとても読んでいて気持ちのいいものだと思う。 休止→アメリカの部分も分かりやすくWebだといつ消えるかわからないのでアーカイブも残していて良かったと思う記述でした。
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BUZZの編集者時代から、筆者のファンを自認する割に今さら読んだんだけど、贔屓目無しにこれは名著ではないだろうか。こんなに丁寧に一人のアーティストの活動をつかず離れずで追った作品はなかなかないし、事実とエモーションの配分も絶妙だと思う。これを入り口として、もっと深く一つ一つの作品...
BUZZの編集者時代から、筆者のファンを自認する割に今さら読んだんだけど、贔屓目無しにこれは名著ではないだろうか。こんなに丁寧に一人のアーティストの活動をつかず離れずで追った作品はなかなかないし、事実とエモーションの配分も絶妙だと思う。これを入り口として、もっと深く一つ一つの作品にコミットする余地もあると思うし。これはぜひ「So kakkoii 宇宙」の全曲レビューを付記して文庫版にして欲しいと思うけど、今出てないということは、これからも出ないんだろうな。それだけが惜しい!!
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人気の絶頂から突如姿を消したポップスター、小沢健二。本書は彼へのレスペクトを表明する著者が、その〝失われた際月〝をつまびらかにするもの。何より、著者の筆致がとても素晴らしく、宇多田ヒカルやくるりについての本も読んでみたくな。ニューヨークに拠点を移した小沢健二は、姿を消したわけでな...
人気の絶頂から突如姿を消したポップスター、小沢健二。本書は彼へのレスペクトを表明する著者が、その〝失われた際月〝をつまびらかにするもの。何より、著者の筆致がとても素晴らしく、宇多田ヒカルやくるりについての本も読んでみたくな。ニューヨークに拠点を移した小沢健二は、姿を消したわけでなく、「うさぎ!」という連作童話にメッセージを込めながら、動きを止めることなく、本を読み、ギターを弾いていた。ニューヨークへ行く直前の「ある光」、そのアンサーソングとしての「流動体について」。失われた年月をつなぐ、点と点。愛に満ちた考察で素晴らしかった。あとがき、前書きを本人にお願いして断られた、という話があったけれど、解体されることを拒みながら、明らかにこの本も読んでいるような気がする。フジロックピラミッドで歌われた「ある光」をもしかしたら最後の披露なのか、と書き筆を置いた直後(と思われる)、銀杏BOYZ峯田とのデュエットを披露しているところとか、小沢さんの宇野さんへの茶目っ気、ウィンクのような気がしてしまう。
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