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彼方の友へ
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商品レビュー
4.5
181件のお客様レビュー
戦前〜戦後に少女雑誌「乙女の友」に関わった人々を描いた物語。 なんともドラマティックで、心揺さぶられた。 時代に翻弄されながらも信念を持って仕事に向き合う姿、上司や友人に対する信頼など、素直にいいなと思える部分がたくさんあった。 この時代の小説を読むと、「日本」という国を強く感じ...
戦前〜戦後に少女雑誌「乙女の友」に関わった人々を描いた物語。 なんともドラマティックで、心揺さぶられた。 時代に翻弄されながらも信念を持って仕事に向き合う姿、上司や友人に対する信頼など、素直にいいなと思える部分がたくさんあった。 この時代の小説を読むと、「日本」という国を強く感じる。普段は意識していない国民性のようなものを刺激されている感じ。 その時に生きていた訳ではないのに、懐かしく思うのも不思議な感覚。
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戦前戦後の混沌とした時代の中で、前を向いて自分の気持ちに正直に生きていた人たちというのは、本当に眩しく心が透明で綺麗だと思う。いつもこの時代の本を読む度、私の心に何かを訴えてくる。 一つ一つの行動に重みがあって、一言一言が人生の指針にもなり得る。そう、人としての重みがある。 自...
戦前戦後の混沌とした時代の中で、前を向いて自分の気持ちに正直に生きていた人たちというのは、本当に眩しく心が透明で綺麗だと思う。いつもこの時代の本を読む度、私の心に何かを訴えてくる。 一つ一つの行動に重みがあって、一言一言が人生の指針にもなり得る。そう、人としての重みがある。 自力で抗えない「戦争」という計り知れない重い力が、逆に人を強く優しく豊かにしていくのだろうか。この本に出てくる人たちは、みな温かく優しい。 タイトルにある彼方の「友」を、主人公との別れがある度、この人かこの人かと推測していたが、後半無粋なことだな、と気づく。友はいつもあなたのそばに。 そして、相手に愛を伝える言葉がとても素敵でした。 今年も素敵な本に出会えましたよ(^^)
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戦前から戦後にかけて、少女を対象にした雑誌を創ってきた編集者たちの話。 90歳を越えた主人公が病床で昔を思い出しながら、想いを馳せる。 個人的には、時代は少し違うけど「はいからさんが通る」と少しシンクロさせてしまう部分があった。 有賀主筆が青江編集長のイメージで、ハツが環。 あ...
戦前から戦後にかけて、少女を対象にした雑誌を創ってきた編集者たちの話。 90歳を越えた主人公が病床で昔を思い出しながら、想いを馳せる。 個人的には、時代は少し違うけど「はいからさんが通る」と少しシンクロさせてしまう部分があった。 有賀主筆が青江編集長のイメージで、ハツが環。 あー、でも違うかなぁ。 環はお嬢様だから、どちらかというと同僚の史絵里かな。 抗えない社会中で必死に生きる姿が似てると感じたのかもしれない。 戦争や災害の中で少女向けの雑誌をどうやって存続させるのか、女性蔑視の世の中で編集者としてどうやって働いていくのか、ハツの臆病で弱気な部分も周りにいる史絵里や画家の長谷川先生の手助けで、勇気や元気をもらい、一歩踏み出したり、大きな決心をしたり、そんな姿が微笑ましかった。 有賀主筆との淡い恋は切なかった。 想いは通じ合ってた、ハツがそれを知ることができて良かった。 戦争ってなんだろう。 一体誰のためだったんだろう。 どうしようもない渦の中で、自分のやりたいことも出来ず、言いたいことも言えず、会いたい人には会えず、でも誰かのせいにも出来ず、皆んなが苦しんだというのに。 東京の空襲は、祖父母からの話と相まってとてもリアルだった。 読んでいて怖くなるくらいに。 強く生きたあの時代の人たちを尊敬します。
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