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GODZILLA 怪獣黙示録
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GODZILLA 怪獣黙示録
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商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
アニメの前日譚として。補完に読む。作中アレが名前を言ってはならないあの人みたいにG、Gって各所呼ばれていたので、読みながら黒いGがカサコソ脳裏をよぎり続けて参った。
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【はじめに】 2016年にシン・ゴジラが上映された。ゴジラシリーズにしてまさに新約のゴジラであった。 その後、さらにSFアニメとして、制作上映されノベライズされたのがこの作品だ。 1. 怪獣黙示録 2. プロジェクト・メカゴジラ 3. 怪獣惑星 4. 星を喰う者 4編か...
【はじめに】 2016年にシン・ゴジラが上映された。ゴジラシリーズにしてまさに新約のゴジラであった。 その後、さらにSFアニメとして、制作上映されノベライズされたのがこの作品だ。 1. 怪獣黙示録 2. プロジェクト・メカゴジラ 3. 怪獣惑星 4. 星を喰う者 4編からなるアニメ版ゴジラのノベライズだ。 ゴジラに関しては、ハリウッドでその後制作されヒットしている。 このアニメ版のゴジラ、もはや語られることもない感じだ。失敗だったのか。。 【感想】 アニメ版ゴジラは、観た人の話を聞いて未だに観ていないが、ノベライズは読んだ。確かに厳しい評価がついたのもうなずける。 何でこれを紹介したいか。これ一巻目がとてもいいのだ。カマキラス、ドゴラ、ヘドラ、ガバラなどかつての特撮怪獣が新解釈に基づいて現代に蘇ったのだ。SFとして如何に人類が怪獣と戦い衰退していったのか。生き残った人類の証言を元にそれぞれの怪獣の特性や被害状況が明らかにされていく。自分としてはかなり痛快な展開だ。 人類の決定的な敗北は、ゴジラの出現から。 2巻目以降は、対ゴジラの負け戦の記録だ。人型異星人ビルサルド、エクシフが飛来し同盟を組みつつGメカ、メカゴジラなどゴジラ対戦兵器として怪獣と対等に戦いつつ消耗していく人類だが、その焦燥感、絶望がえぐい。そもそも核爆弾を使ってゴジラを殲滅する行為が地球そのものをダメにするじゃん。。。 ただ、コミュニケーションが取れない怪獣であり圧倒的暴力が支配する世界において人類が暴力あるいは破壊で対応する世界観が3巻目以降対戦相手がほぼゴジラに的を絞られた時、何だろう結果ありきで小説を描いているのがバレバレで一気につまらなくなった。 地に足がつかなくなった後半は異星人の宗教性や精神世界が際立ち、キングギドラを巻き込んでのドタバタ劇になってしまう。SFとしてはとても残念だ。主人公のサカキ・ハルオの熱い思いだけで最後までいってしまった。 1巻目の評価が、5段海中4だとすると2巻目は3、それ以降は評価がつけられない。 ただ、本当に一巻目は読んで欲しい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2017年公開の映画『GODZILLA 怪獣惑星』の前日譚を描いた小説。 まず、その世界に生きた人々へのインタビューの形をとっており、これにより「信憑性が薄い」とされている話題を語ることも可能としている点が興味深いです。なによりも怪獣達による被害の描写が生なましい。わたしは特にヘドラとダガーラの被害の描写が怖ろしく、また興味を惹きました。怖ろしすぎて何度も読み返してしまうのです。 他にもインタビューの記録だからこそ出来る演出は素晴らしかったです。小説であるはずなのに、映画で体験した重い足音が響いた後にゴジラの咆哮が轟き、あの有名なメインテーマが鳴っているような追体験ができました。 また、ゴジラ過去作の有名な小ネタが散見され、決して明るい雰囲気の小説ではないのですが、時折笑ってしまいました。アンギラス・バラン・バラゴンの3匹が揃った場面で「総攻撃」と言っていたり、ビオランテ戦であの名台詞(のオマージュ)が放たれた時は、心の中で拍手を贈りました。 本当に読んでいて楽しかったです。
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