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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 慶応義塾大学出版会 |
発売年月日 | 2017/07/15 |
JAN | 9784766424386 |
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暴政
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商品レビュー
4.2
14件のお客様レビュー
成田悠輔の『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり 政治家はネコになる』の中で、30分位で読める名著として一部が引用してあったので読んでみた。 30分とは行かず、2時間位掛かったが、トランプ政権発足後に緊急出版された本だけあって、ポピュリストに警戒せよ、というメッセージが、...
成田悠輔の『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり 政治家はネコになる』の中で、30分位で読める名著として一部が引用してあったので読んでみた。 30分とは行かず、2時間位掛かったが、トランプ政権発足後に緊急出版された本だけあって、ポピュリストに警戒せよ、というメッセージが、20世紀の欧州政治の歴史を参照しながら、抑えた筆致で吶々と語られる。 ナチスが、クーデターによってではなく、選挙の結果により合法的に政権を奪取し、合法的にファッショ化していったことは、よく知られているが、それ以外でも20世紀の歴史上の大概の悍ましいことは、民衆の同意を得ながら進められていることが多い点には、正直ぞっとした。
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ウクライナ情勢を理解するための本を探して、著者の「ブラック・アース」(いわゆる黒土地帯=ウクライナ?)が良さそうだなと思って、買うのにあわせて、こちらも買ってみた。 まずは、薄めのこちらの本から読んでみた。 20世紀の歴史、全体主義から学ぶべきことをわかりやすく20の項目にわ...
ウクライナ情勢を理解するための本を探して、著者の「ブラック・アース」(いわゆる黒土地帯=ウクライナ?)が良さそうだなと思って、買うのにあわせて、こちらも買ってみた。 まずは、薄めのこちらの本から読んでみた。 20世紀の歴史、全体主義から学ぶべきことをわかりやすく20の項目にわけて説明。と言っても、わたしたちが日頃生きていくなかで、心がけることというか、覚悟を呼びかけている感じ。 本のなかでは、しばしばハンナ・アーレントについて、言及されている。歴史研究家の間では、思想家ではあっても、歴史家ではないアーレントはあまり重要視されていない印象をもっていたのだが、どう具体的に生きるかということになるとやっぱアーレントは大事だな〜。 さて、この本は、トランプ大統領の就任などを踏まえて、アメリカが全体主義に近づいていることに危機意識をもって書かれているわけだが、今、ウクライナで起きていることと、強く共鳴していて、いい意味で重い感じ。
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暴政がいかにして生まれるのか、それに抗うには何をすべきで、どういう心構えを持っておくべきかを様々なモデルケースを元に描いた指南書。 著者のブラッドランドを読んだ身としては、過去の為政者がいかに国民をコントロールするために様々な脅威や不安を利用してきたかを知った。それに伴う最悪の...
暴政がいかにして生まれるのか、それに抗うには何をすべきで、どういう心構えを持っておくべきかを様々なモデルケースを元に描いた指南書。 著者のブラッドランドを読んだ身としては、過去の為政者がいかに国民をコントロールするために様々な脅威や不安を利用してきたかを知った。それに伴う最悪の悲劇も。 現代でも形を変えて同じようなコントロールが行われているのが垣間見えるし、情勢が不安定になればなるほど暴政の登場は避けられないのだろうか。 だから、権威が望むような忖度をしない、想定外のことが起きても平静さを保つ、勇気を振り絞ること、自分の意思を貫くこと。 こういった著者の教えを強く心にとどめておき、さしあたって私は人と違う意見を持つことを恐れないようにしていきたい。 暴政の誕生は国民全員が選択した結果なのだから。
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