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階段を下りる女 新潮クレスト・ブックス

ベルンハルト・シュリンク(著者), 松永美穂(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/06/30
JAN 9784105901394

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階段を下りる女

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商品レビュー

3.3

16件のお客様レビュー

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2022/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イレーネが最後に暮らした島の自然はどれほどきれいなのだろうかと想像すると心安らいだ。物語の静かな運びも心地よかった。 主人公はこれからどんな生活を始めるのだろう。イレーネと実際に未来を紡ぐのではなく、心の中のイレーネとともに生きていくから上手くいくのだろうなと思った。そういう意味で彼は良いタイミングで彼女に再会したと言えるのかな。

Posted by ブクログ

2021/06/16

人生において避けられないもの。 それは老いること、死ぬこと、 そして生きることです。 本書は気ままに生きる女性と、 彼女に翻弄される3人の男たちの 1枚の絵画からはじまる物語です。 ここに登場する3人の男性は、 それぞれが属する分野において成功者といえます。 でも、その3人の...

人生において避けられないもの。 それは老いること、死ぬこと、 そして生きることです。 本書は気ままに生きる女性と、 彼女に翻弄される3人の男たちの 1枚の絵画からはじまる物語です。 ここに登場する3人の男性は、 それぞれが属する分野において成功者といえます。 でも、その3人の男たちが皆、 生涯にわたってひとりの女性の影響を受け続けます。 彼女は自身の人生を生きたひとでした。 でも、男たちは 自らの人生を生きてきたといえるでしょうか。 ひとはみな孤独です。 この女性だって同じです。 一見、人生を大胆に歩んできたようで実は、 華やかさの中に寂しさを隠していたにすぎません。 そのことは彼女が 過去を語らない姿勢からも察することができます。 人はだれしも孤独だからこそ 拠りどころを求めるのではないでしょうか。 けどその拠りどころが独りよがりなものだったら、 なおさら寂しさが増したりしますね。 彼女のように最期まで 孤独であることを貫き通したいものです。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

Posted by ブクログ

2020/06/20

冒頭の「階段を下りる女」と題された絵の描写と終盤に描かれる階段から下りてくるイレーヌの姿。絵ととも行方をくらました40年前のイレーヌと、最後の夜にボートから忽然と消えたイレーヌ。40年の時を経た追体験のようだ。 年老いて余命いくばくもないイレーヌとの短い共同生活。若き日の初恋の痛...

冒頭の「階段を下りる女」と題された絵の描写と終盤に描かれる階段から下りてくるイレーヌの姿。絵ととも行方をくらました40年前のイレーヌと、最後の夜にボートから忽然と消えたイレーヌ。40年の時を経た追体験のようだ。 年老いて余命いくばくもないイレーヌとの短い共同生活。若き日の初恋の痛手が棘のように刺さったまま本当の愛を知らずに初老を迎えた主人公は、イレーヌとの間で起こりえた未来を共有することにより真の愛情に目覚めていく。 大人になり切れない男たちの再生のための物語。

Posted by ブクログ

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