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ぱりぱり
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ぱりぱり
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商品レビュー
4.1
18件のお客様レビュー
17歳で詩人デビューしたすみれを取り巻く人々の物語。 下手をすれば問題児として扱われてしまったかもしれないすみれをありのまま受け入れ、見守ってきた家族は出来た人達だなと感じた。 すみれの詩は直接登場せず、読者に想像させる余白があるのも素敵。
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読後じわじわ沁みてくる。 詩を書いて表現するすみれ本人は、喋る言葉は少ない。 それだけにすみれの見てる世界はどんなだろう。 すみれはいったいどんな詩を書いているのだろう。 想像するだけで楽しい。 人は生きているだけで知らず知らずに影響しあっているのだなぁ。 まるでタペストリー...
読後じわじわ沁みてくる。 詩を書いて表現するすみれ本人は、喋る言葉は少ない。 それだけにすみれの見てる世界はどんなだろう。 すみれはいったいどんな詩を書いているのだろう。 想像するだけで楽しい。 人は生きているだけで知らず知らずに影響しあっているのだなぁ。 まるでタペストリーのように人々が影響し合いながらそれぞれの世界を創っている。
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6つ上の姉は、家族と離れて暮らしている。 気負いなく堂々とわが道をゆく姉。 私は風変わりな姉のことが好きだった。 17歳で詩人になった姉、中埜菫―なかのすみれ―。 第一話は妹の視線で書かれていた。 タイトルになっている「ぱりぱり」の意味もすぐに理解できた。 不思議な魅力を持つす...
6つ上の姉は、家族と離れて暮らしている。 気負いなく堂々とわが道をゆく姉。 私は風変わりな姉のことが好きだった。 17歳で詩人になった姉、中埜菫―なかのすみれ―。 第一話は妹の視線で書かれていた。 タイトルになっている「ぱりぱり」の意味もすぐに理解できた。 不思議な魅力を持つすみれのことが、続きが気になります。 連作短編のようだが、いろんな読み方、とらえ方のできる小説だと思った。 すみれってなんて凄い子なんだろう。ささやかだけれど、この独特な存在感。 菫を担当する編集者や、菫の才能を見出した高校教師など、すみれと関わった人たちの小さな気づきが、心に沁みてきます。 そして最後の「クローバー」は、優しく温かい家族のお話。すみれはしあわせ。父も母も。すみれはきっと周りの人を幸せにする。 瀧羽さんの作り出すお話は優しくて好きです。 これからも追いかけたくなる作家さんになりそうです。
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