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ふたつの海のあいだで 新潮クレスト・ブックス

カルミネ・アバーテ(著者), 関口英子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/02/25
JAN 9784105901356

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商品レビュー

2.8

6件のお客様レビュー

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2024/02/23

“村は夏のにおいを放ってた。うだるような熱風が、まるで生暖かい水糊のように肌にねっとりと貼りつくの…”母さんが語る、若かりし頃の祖父の旅で物語は幕を開ける。 この旅でフロリアン少年の二人の祖父、ジョルジュ・ベッルーシとハンス・ホイマンは出会うのだ。 不遜な眼差しと強靭な意志を持つ...

“村は夏のにおいを放ってた。うだるような熱風が、まるで生暖かい水糊のように肌にねっとりと貼りつくの…”母さんが語る、若かりし頃の祖父の旅で物語は幕を開ける。 この旅でフロリアン少年の二人の祖父、ジョルジュ・ベッルーシとハンス・ホイマンは出会うのだ。 不遜な眼差しと強靭な意志を持つ二人は、まだ若く何者でもない時に、偶然共にした短い旅の中で互いに友情を見いだす。 二人を“おじいちゃん”と親しげに呼ぶこともできず遠い存在に感じるフロリアンは、ベッルーシや母の狂気とも思えるほどの夢 ー先祖から伝わる、かつては栄華を誇った宿場であり、今や焼失して廃墟となった“いちじくの館”を再建する ー を徐々に理解して受け入れてゆき、それと共に南イタリアと北ドイツというふたつの土地と自らのルーツとも和解していく。 本書は、土地に根付くことなく一族という言葉に距離を置く生き方を選ぶ僕にとっても、まばゆく映る。 照りつける強い日差しに晒されて、ふたつの海に挟まれた丘の上に立つ廃墟。誇りにかけて生涯の夢に挑む不撓の男。 鮮やかなイメージを喚起させる力強い物語だ。

Posted by ブクログ

2020/08/01

本好きなら、読みたい本のリストを持っている。 心の中か、手帳の中か、今ならスマホの中に。 いや、先に買ってしまうのかもしれない。 積読という言葉は、随分大人になってから知った。 そんなリストに入っていたので、読んでみた。 が、読んでも読んでも「殺人」が出てこない。 正確には冒頭...

本好きなら、読みたい本のリストを持っている。 心の中か、手帳の中か、今ならスマホの中に。 いや、先に買ってしまうのかもしれない。 積読という言葉は、随分大人になってから知った。 そんなリストに入っていたので、読んでみた。 が、読んでも読んでも「殺人」が出てこない。 正確には冒頭で出てくるのだが、 いわば現行犯逮捕をされたので、ミステリーではない。 南イタリアの、今は朽ち果てている宿屋を巡る親子三代の話。 宿屋の再建、妨害、家族、恋人たちと盛りだくさんだが、 ミステリーではない。 読み終わってから、自分のメモを探してみた。 「衝撃の結末に読者は背筋が凍るはずだ。」 と、随分前の新聞で写真家に勧められたらしい。 なるほど、最大のミステリーが解けて良かった。 まったく背筋は凍らなかった。

Posted by ブクログ

2018/03/29

イタリア南部カラブリア。 ふたつの海に接する村にはかつていちじくの宿という宿があった。その再建を目指す祖父といつの間にかそれに引き込まれていく主人公。 章ごとに「~の旅」と区切られているけれど、それは旅路の果てに根ざした土地ー故郷がある、そういうことかもしれない。 土地に根ざ...

イタリア南部カラブリア。 ふたつの海に接する村にはかつていちじくの宿という宿があった。その再建を目指す祖父といつの間にかそれに引き込まれていく主人公。 章ごとに「~の旅」と区切られているけれど、それは旅路の果てに根ざした土地ー故郷がある、そういうことかもしれない。 土地に根ざした家族の物語。

Posted by ブクログ

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