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羽ばたき 堀辰雄初期ファンタジー傑作集

堀辰雄(著者), 長山靖生(編者)

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定価 ¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 彩流社
発売年月日 2017/02/01
JAN 9784779122842

羽ばたき

¥1,650

商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

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2024/03/19

「死の素描」を始め危うい世界観。 「羽ばたき」怪盗ジゴマごっこをしていた少年ジジは,母の死後,本当の泥棒に。少女に扮するジジを付回す男との事件後,鳩と共に塔から飛立つ。

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2023/11/03

200ページほどに22の短編が掲載されています。 短いものは、たったの1ページ。 初期ファンタジー傑作集という副題付きです。 けれど、ファンタジーという言葉から感じる 甘く優しい雰囲気とは ほど遠い印象を受けました。 堀辰雄氏の表現は、繊細で美しく文学的。 けれど、どこをとって...

200ページほどに22の短編が掲載されています。 短いものは、たったの1ページ。 初期ファンタジー傑作集という副題付きです。 けれど、ファンタジーという言葉から感じる 甘く優しい雰囲気とは ほど遠い印象を受けました。 堀辰雄氏の表現は、繊細で美しく文学的。 けれど、どこをとっても悲しみと苦しみを感じます。 堀氏は 関東大震災で母親を亡くし、 自らは二度の入院生活を余儀なくされ 貧困生活に苦しみ、 パートナーには療養所で先立たれてしまったそうです。 辛い現実を夢の中に落とし込めることで昇華させたい。 作品からそんな想いを受けたのです。 解説にこんな表現があって、腑に落ちました。 「現実と夢を意志の力で逆転させる、観念的革命」 現実逃避ではなく革命…ということなんですね。 この作品の表題になっている短編「羽ばたき」には 少年のジジとキキが登場します。 この作品は 実はとても悲しいお話なのですが、 『魔女の宅急便』の原作小説を書いた角野栄子氏は この作品にちなんで主人公の名前を付けたそうです。 ジジとキキの友愛と、飛ぶことの達成を描いたのだと。 「風景」という作品には画家のルソーが出てきます。 《僕の見た風景は、 ルッソーに描かれつつあるのを意識して 緊張していたのではないか。 その意識的な美しさが、第三者の僕までを あんなにも感動させたのではないか》 風景が自分の状況を意識して緊張するという表現に ハッとして心打たれました。

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2018/06/28

主に大正末~昭和7年の間に発表された初期の作品群を収録。(と言うことは、主に作者が20代のころに書かれた作品達) 堀辰雄が軽井沢を舞台にする作品を書く前の、浅草や銀座を舞台にしたモダン都市小説の数々はとても新鮮でした。 川端康成の書いた浅草紅団を彷彿とさせるような「水族館」、謎の...

主に大正末~昭和7年の間に発表された初期の作品群を収録。(と言うことは、主に作者が20代のころに書かれた作品達) 堀辰雄が軽井沢を舞台にする作品を書く前の、浅草や銀座を舞台にしたモダン都市小説の数々はとても新鮮でした。 川端康成の書いた浅草紅団を彷彿とさせるような「水族館」、謎の女とそれに惑わされる青年を描く「眠れる人」や「とらんぷ」、そして軽井沢で出会った某母子との実際のエピソードを彷彿とさせる「刺青した蝶」、ケルト文学の片鱗がみえる「魔法のかかった丘」とどれも短いながらにモダンで面白かった。凌雲閣やルナパークなど出てくる作品を堀辰雄も書いていたんですねぇ。 この時期の作品群、ちょっと渡辺温を彷彿とさせるテイストが私の好みでした。 「Say it with Flowers」の冒頭には、佐藤春夫(のペット)が出てくるよ。

Posted by ブクログ

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