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フィリピンパブ嬢の社会学 新潮新書704

中島弘象(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/02/01
JAN 9784106107047

フィリピンパブ嬢の社会学

¥330

商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

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2024/03/04

名古屋の大学院生22歳が、栄のフィリピンパブ嬢25歳との交際をつづった、5年間のルポルタージュ。 タイトルは『社会学』だが、学術的な研究報告とは言いづらい。 とはいえ肌で感じる社会学、国際関係学、文化人類学という感じで、まあ一言でいえば恋愛ノンフィクショ...

名古屋の大学院生22歳が、栄のフィリピンパブ嬢25歳との交際をつづった、5年間のルポルタージュ。 タイトルは『社会学』だが、学術的な研究報告とは言いづらい。 とはいえ肌で感じる社会学、国際関係学、文化人類学という感じで、まあ一言でいえば恋愛ノンフィクション! 客観的には、金なし非モテ(失礼)が、研究と称して接近したものの、彼女の魅力にやられ「ミイラ取りがミイラになる」を地でいったものだ。 交際するなかで実地的に知るフィリピンパブ嬢の実態は興味深い。 フィリピンパブ嬢を取り巻く環境は2005年の法改正で一変した。 かつては「興行ビザ」で、曲がりなりにも「プロ」として来日していた彼女たち。その道を塞がれてからは、非合法の手段で来日を果たす。 それは偽造パスポート、日本人との偽装結婚だが、その背後にはもちろん反社会的勢力がいる。 また、フィリピン人の家族観、金銭感覚は日本人からすると理解に苦しむ。熱帯に暮らす民族の特徴なのだろうか。産業がないという国家の課題とともに、問題の根深さを感じた。 紆余曲折、トラブルを乗り越え、ふたりはどんな結末を迎えたのか。前途多難にもみえる将来は。 「愛があれば大丈夫」。そう、信じたい。 ※先日、映画が公開されたみたい。

Posted by ブクログ

2024/02/28

『さらばのこの本ダレが書いとんねん』で著者が出演されていて、ずっと読みたかった本。これが新書なの!?ってぐらい、ほぼ小説。面白くて一気読みしました。 大学院で「在日フィリピン人の女性の生活」をテーマに勉強していた著者。研究のために入ったフィリピンパブで出稼ぎ労働者ミカと出会う。...

『さらばのこの本ダレが書いとんねん』で著者が出演されていて、ずっと読みたかった本。これが新書なの!?ってぐらい、ほぼ小説。面白くて一気読みしました。 大学院で「在日フィリピン人の女性の生活」をテーマに勉強していた著者。研究のために入ったフィリピンパブで出稼ぎ労働者ミカと出会う。彼女とプライベートで会い惹かれ合うようになったときに、「私、本当は結婚しているの」と告白される。彼女は日本に出稼ぎに来るために偽装結婚をしていのだ。3年間の契約があり、逃亡防止のため決まった時間にしか出かけられず、月6万の給料しかもらっていない。 心配する著者にミカは、「私のこと弱い人間と思っているんでしょ。ばかにしないで、助けなんかいらない」というものの、もちろん彼女の周りには怪しげな人間がいて…。 真面目で前向きなミカと著者の恋愛はとても微笑ましく、マネージャーに見つからないかドキドキ。 フィリピン人の家族観の違いには戸惑います。毎月仕送りをし、里帰りした時に現地の家族からモノや金銭を要求されるミカ。要求に応えるミカに対してなんでそんな価値観なの?と思うのですが、フィリピンと日本の社会の違いが関わっています。この本が書かれたのが2017年なので、今の円安の状態ではどうなっているのか気になるところ。 3年間搾取されても日本に来たかったミカの強さと彼女の人柄の良さ、人に甘えるのが上手い著者。続編『フィリピンパブ嬢の経済学』も読まなくちゃ。

Posted by ブクログ

2023/11/27

本書は著者とフィリピンパブ嬢の出会いから結婚までを描いたドキュメンタリーである。フィリピンパブ嬢はエンターテイナー(興業)ビザによりかつては多数来日しており、それが日比関係にも良好な影響を与えていたというが(帰国したフィリピンパブ嬢が日本の発展ぶりや清潔さ、民度の高さ等を故郷に広...

本書は著者とフィリピンパブ嬢の出会いから結婚までを描いたドキュメンタリーである。フィリピンパブ嬢はエンターテイナー(興業)ビザによりかつては多数来日しており、それが日比関係にも良好な影響を与えていたというが(帰国したフィリピンパブ嬢が日本の発展ぶりや清潔さ、民度の高さ等を故郷に広めることで日本に対する良好な見方の形成に寄与した)、アメリカから当該ビザが人身売買に繋がっているとの指摘から、2005年に要件が厳格化され、現在では当該ビザによるフィリピン人の入国は激減している。 したがって、今フィリピンパブで働いているフィリピン人は主に日本人と結婚している者か、あるいは不法滞在や偽装結婚により入国した者になっている。本書では当該点の学術的な側面には触れつつも、あくまでも自伝小説的な娯楽面に重点を置く。その意味で非常に興味深く読み進めることができた。

Posted by ブクログ

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