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G SPIRITS(Vol.42)
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日本人最強のプロレスラーであったと、ワタシが信じて疑わない故ジャンボ鶴田の特集号。 最強ではあったが、野心、自己顕示欲、自惚れといったプロレスラーとして持っていなければいけない素養を持っていなかったために、大エースになれなかったのは衆目の一致するところだろう。本書では、そんな鶴田...
日本人最強のプロレスラーであったと、ワタシが信じて疑わない故ジャンボ鶴田の特集号。 最強ではあったが、野心、自己顕示欲、自惚れといったプロレスラーとして持っていなければいけない素養を持っていなかったために、大エースになれなかったのは衆目の一致するところだろう。本書では、そんな鶴田に所縁の深い天龍源一郎、佐藤昭雄、タイガー戸口、原章(日テレプロデューサー)へのインタビューで、この最強プロレスラーを読み解いている。 どのインタビューも期待以上だったが、戸口のそれが最も印象的だ。善戦マンと言われ、まだエースになる前の時代の苦楽を共にした戸口の言葉は優しさに溢れていて、鶴田を見る目もあたたかい。「ればたら」をいっても仕方ないが、この二人の絡み(対戦であれ、タッグパートナーであれ)がもう少し続いていたら、日本のプロレス史が大きく動いたのでは、とさえ思えてくる。 「ればたら」ついでにもうひとつ妄想を。ワタシは、ジャンボ鶴田が日本人最強のプロレスラーであると同時に、日本人最高のアスリートの一人でもあったと思っている。あれだけのサイズ、しかも均整の取れたサイズを持っているだけでなく、類まれなスピードと無尽蔵のスタミナを兼ね備えているのだから、他の競技でも一線級のレベルで活躍できたに違いない。本人はバスケットッボールからアマレス、そしてプロレスへと進んだが、もしアメリカンフットボールをやっていたら、日本人初のNFLプレイヤーになっていたのではないか。ポジションは(レシービング)TE。こんな妄想はどうだろう。
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名実ともにプロレス界のスーパーエリートだったジャンボ鶴田 しかしそれゆえ常にその言動が、ともすれば多くの人を …ことによるとジャイアント馬場でさえも 傷つけかねないという恐れはあった そのことに意識的だったかどうかはわからないが 昭和の頃、ジャンボ鶴田のプロレスはけれんのないプロ...
名実ともにプロレス界のスーパーエリートだったジャンボ鶴田 しかしそれゆえ常にその言動が、ともすれば多くの人を …ことによるとジャイアント馬場でさえも 傷つけかねないという恐れはあった そのことに意識的だったかどうかはわからないが 昭和の頃、ジャンボ鶴田のプロレスはけれんのないプロレスで 「善戦マン」の異名と、ものたりない印象をファンに与えた アントニオ猪木が大ウケする時代にあって、鶴田は優しすぎたのだろう そして天龍源一郎もまた やはりそんな鶴田の余裕に反感を抱く口であった 同世代のライバルだったふたりがリング上でぶつかる分には むしろそれが良かった 鶴田にしてもおそらく、天龍や長州のことは 上手く理解できなかったに違いない エリートと雑草の違いと言ってしまえばそれまでだが 深層には、プロレスをめぐる観念的対立… すなわち、教養主義と娯楽主義の対立があったのだと思う 日本テレビのコンテンツを担いながら、NHK的感性で動く鶴田は 常に疎外感を感じていたのかもしれない
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