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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2016/09/01 |
JAN | 9784092897519 |
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金魚たちの放課後
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金魚たちの放課後
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商品レビュー
3.4
7件のお客様レビュー
6年。真面目なのに生き物を上手く育てられないことへの周りへの妬みや自分への不安を持つ少年と、転勤族の親を持ち、変わらない存在の金魚を連れて行こうとする少女のお話。文学的で、淡々と不安感やネガティブさが見える中で、金魚に想いをかける姿で子どもながらに持つ繊細な心を描く。
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前半と後半で主人公が変わり面白い作品。小学校高学年から中学校の繊細な男女それぞれの心の動きが描いてある。 〜小学校4年生 金魚、友達、学校生活、東京、海外引っ越し
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2つの小説が入っていて、登場人物は共通。一つ目は男の子が主人公で、次は女の子。ああ、川上未映子の『あこがれ』みたいな、と思ったが、こちらの方が正統派の児童文学という感じ。 初めの「水色の指」は、生き物を上手く育てられないことがコンプレックスの慎が、成長する様子を描く。確かにテキト...
2つの小説が入っていて、登場人物は共通。一つ目は男の子が主人公で、次は女の子。ああ、川上未映子の『あこがれ』みたいな、と思ったが、こちらの方が正統派の児童文学という感じ。 初めの「水色の指」は、生き物を上手く育てられないことがコンプレックスの慎が、成長する様子を描く。確かにテキトーにやっているみたいなのに動植物を上手く育てられる人とそうでない人といるが、育てられる人はテキトーに見えてもちゃんとすべきところはきちんと押さえていることが多く、そうでない人はやっぱり世話や手入れをめんどくさいから先延ばしするタイプ。だからこの主人公のようにきちんと手入れしているのに死んでしまうなら、仕方ないんじゃないかと思うが、子どもって、変に真面目なところあるからね。育てられる人の水槽の金魚と入れ替えたりするシーンはおかしい。もうちょっと家庭の事情なんかも突っ込んで書いても良かった気はした。 2作目は1作目の4年後で、登場人物の子ども達は中2になっている。急にアメリカに引っ越すことになった蓮実の心の動き、女の子の友人関係のややこしさはリアルで、本当に気が合ってるのか分からないのに、一旦「友達」ということになっちゃうと、その関係からなかなか抜け出せない不自由さはよくわかる。歳をとると、合う合わないもわかるようになり、合わないなら無理せず、一人でいたってどうってこともないが、中学生くらいって、一人でいること自体が難しいからなあ。本当に窮屈な年頃だと思う。しかし、そういう経験を重ねて自分や人間関係が分かるようになってくるのだ、ということが上手く書いてある。 良い作品だった。
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