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偶然短歌

いなにわ(著者), せきしろ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 飛鳥新社
発売年月日 2016/08/01
JAN 9784864105064

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商品レビュー

3.4

18件のお客様レビュー

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2023/03/30

 任意の文章から、偶然五七五七七になっている箇所を取り出すことのできるプログラムを作成した「いなにわ」さんが、そのプログラムにWikipediaの文章を食べさせた結果、生まれた「偶然短歌」はおよそ五千首。その中から、「せきしろ」さんが百首を厳選し、鑑賞文をそえる、という本。フォロ...

 任意の文章から、偶然五七五七七になっている箇所を取り出すことのできるプログラムを作成した「いなにわ」さんが、そのプログラムにWikipediaの文章を食べさせた結果、生まれた「偶然短歌」はおよそ五千首。その中から、「せきしろ」さんが百首を厳選し、鑑賞文をそえる、という本。フォローしている方々のレビューで知り、入手。ケラケラ笑ったり、思いがけずじーんとしたりしながらサクサクっと読了でき、とても面白かった。  せきしろさんのコメントが良いとか、Wikipediaの何の項目の説明かがわかる瞬間もまた楽しいとか、いろいろおもしろポイントはあるが、私はリズムのことだけに絞って語ります。  というのも実は、短歌/和歌の五七五七七の気持ち良さの謎については、一昨年だったか、ふと興味を持って、わりとちゃんとした学術的な二冊の本(『七五調のアジア』『七五調の謎をとく』)を読み、一通りの納得をした。そして細かいことは忘れた。が、印象深く覚えていることのひとつに、「和歌はアシンメトリー」という指摘がある。生まれた時から日本語で生きてきた私としては、五七五七七ほど安定したリズムはない!という感覚だったので、アシンメトリーという言葉にはじめは違和感を覚えたが、そのとき引き合いに出されていたのは中国古典詩(五言絶句とか七言絶句とかいうあれ)で、そうした漢詩の世界では対句のシンメトリー性が重視されると述べられていた。そう言われると、確かに和歌のリズムはスパンッと二つに割り切れない、非対称の形をしている。気持ちがいいし安定しているのに非対称、このやや外してる感が短歌/和歌のかっこよさなのかもしれない。  「偶然短歌」が短歌たる所以は五七五七七であることにしかない。だから、この「非対称性」も偶然短歌を味わうにあたってかなり重要なファクターとなるはずである。私が「アシンメトリー(非対称性)」というキーワードを思い出すに至った偶然短歌をいくつか引用する。 正しいが、人々が持つ宇宙への夢に対する配慮に欠けた ★初句の五音でひと呼吸おきたくなる本能に「従ってしまっていいんだ!」ということを示してくれる優しい読点。だが、その内容は、いきなり「正しい」+逆説の「が」というインパクトの強さ。初句つよ型。 その他自己又は他人の徳性を害する行為、つまりは不良 むしろただひたすら酒を消費する場に変質し、いわば効率 港では他船がいない状況はそうは望めず、また風も吹く ★逆に、タメ(読点)のあとの結句が全てを持って行くタイプ。はじめの二つは、思い切った言い切りがかっこいいし、三つめのは、せきしろさんいわく「ダメ押し感がハンパない」。 演習は前者にあたり、作文や感想文は後者にあたる ★一見対句風だが、当然長さは非対称だし、前者と後者の切れ目が微妙に落ち着かない場所にあるのがまたいい。  こうして並べてみると、要は句切れがどこにあるかで味わいが違いますねという話で、日頃から短歌に親しんでいる方にとっては当たり前のことだったかもしれない。作歌をする方ならこうしたことをも計算して作るのだろう。だが、誰の何の作為もなくできてしまった、というかリズムだけ当てはめて読み手が短歌に仕立て上げただけの偶然短歌だからこそ、読点のアシストも利いて、効果が際立っているような気がする。  こうして偶然短歌を延々と鑑賞していると、変拍子的なビートというのか、あるいはグルーヴ感とでもいうのか、そんなようなものが自分の内に生じてきて、せきしろさんのコメントパートを読んでいても「なんだここは七五調じゃないじゃん」と物足りなさまで感じてくる始末だった。あー楽しかった。

Posted by ブクログ

2022/12/11

ブク友の5552のレビューを読んで気になって購入した。 ウィキペディアの文章の中から、偶然57577になっているものを「短歌」とみなしたものを「偶然短歌」と呼んでいる。 凄く面白かった。時として、偶然は必然を越えてくる。少し紹介したい。 “演習は前者にあたり、作文や感想文は...

ブク友の5552のレビューを読んで気になって購入した。 ウィキペディアの文章の中から、偶然57577になっているものを「短歌」とみなしたものを「偶然短歌」と呼んでいる。 凄く面白かった。時として、偶然は必然を越えてくる。少し紹介したい。 “演習は前者にあたり、作文や感想文は後者にあたる” ちょっと何言ってるかわからない、そんな短歌。 “泣き言や空想ばかり書いているジャーナリストの連中が何” この偶然短歌は「リシャルト・カプシチンスキ」について書かれた文章から切り取られているが、リシャルト・カプシチンスキって何? “ギタリスト二人のうちのどちらかがリードギターの役割となる” 意味深い事を言っているような気もするが、偶然短歌はあくまで、何も考えてはいない。

Posted by ブクログ

2022/10/19

この作品では引用元はすべてWikipediaだが、街の注意書きとか何気ない文言にも偶然短歌が紛れてるんだろうな。これを読んでしばらくは文章を七五調で読んでしまうようになった。

Posted by ブクログ

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