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ギフテッド
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ギフテッド
¥220
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商品レビュー
3.8
26件のお客様レビュー
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近未来SF作品。 ギフテッド、非ギフテッドの対立軸を中心としたお話でありますが、リアルな社会に通じる部分も多く、非常に考えさせられる作品でした。 人は自らが属するもの以外のものに対して、非寛容になる。まして、それが自分の想像力の範疇を超えるものの場合、嫌悪、憎悪、恐怖、排除等の負の感情を増幅させてしまう。 これはリアル社会にも頻繁に見られる事象で、その垣根はますます高くなってきているように感じます。 国会議員達が登場する部分、少ぺージだけど、これもリアルな社会の国会議員と通ずるダメさ加減が上手く表現されてました。
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生まれながらに人とは異なる謎の器官をもつ「ギフテッド」 国による一斉検査である一部の人間だけがその器官を持つが、その能力は明らかになっていない。ただ、人類の希望と考えられ、神から与えられたギフトを持つ者として特別な生活を約束される。 数年後ギフテッド制度は廃止されるが、ギフテッドによる大量虐殺事件が発生する。 その事件を皮切りにギフテッドたちの運命が思いもよらぬ方向に動き出す。 現実社会でも、ある一部の能力だけが著しい子供に対し「ギフテッド」という言い方をするが、その代わりに彼らは何らかの欠落を抱えている。この物語では超能力的な人知を超えた能力を所有する者たちを「ギフテッド」と呼び、その能力を軍事力として利用する、または全人類に転用するといった構想が練られる。著者の「百年法」でも感じたが、現実が少し行き過ぎればこのような未来が待っているかもしれないと思わせる怖さがを感じてしまう。強大な力は善人さえも悪人へと変えてしまうということなのだろうか。
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異質なものを敵視し排除して、自分の考える「普通」を守りたい人々の、なんとも残酷で愚かな姿。 敗北感と恐怖が差別を助長し、理性を吹き飛ばす。 ギフテッド自身ですら、超能力なんてない、火星に住めるわけがない、と最初はすんなり受け入れない。 悲しいね。
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