三組に一組は離婚する という日本の離婚率。 離婚に至る理由は様々 だと思いますが、 根底に男女間の不均衡 があると思います。 昭和の家父長制感覚で 夫がふんぞり返ってる ケースもあるでしょう。 女は護られて然るべし と妻の側が傲慢な態度 をとってるケースも。 いずれにせよどちらか 一方のみ利益を受けて、 もう一方は献身させら れる関係は続きません。 そこまで極端ではない にせよ、 天秤の重さが釣り合わ ない限り安定した関係 は望めません。 夫婦の間で対等な協力 を望めることが、 結婚の必要条件である と婚姻届にでかでかと 掲示すれば、 僅かでも離婚率の低減 に寄与するかも･･･ なんて、そんな単純な ものではないですよね。 原因に先立つ潜在的な 目的を知覚する目的論、 主語に「私は」を使う 勇気づけ、 そして相手の課題には 踏み入れず自分の課題 に注力する課題の分離。 これらアドラーの教え をだれもが実践すれば 離婚率も下がるのでは ･･･ なんて、そんな簡単な ことではないですよね。

本書では、劣等感、目的論、自己決定性、共同体感覚、ライフスタイル、ライフタスク、勇気づけの７つのキーワードを取り上げて、それに係わるアドラーの言葉を７７個引用し、その教えをわかりやすく解説してある。 「自分の人生を最高に生きる」ためのアドラーの教え、とサブタイトルにうたってはいるものの、アドラーの思想の解説となっているため、読者が実践するにはハードルが高いという感想です。