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写真集 father
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写真集 father
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
写真家金川さんの実父の写真集である。 でも写真集と言ってもいいのか、実はこのお父上なかなか大変な人である。 きちんとお勤めしていたにも関わらず、ある事をきっかけに何にもヤル気が起きなくなってすべてを放棄してしまったのだ。生きることの責任というものすべてを。 息子である金川晋吾さん...
写真家金川さんの実父の写真集である。 でも写真集と言ってもいいのか、実はこのお父上なかなか大変な人である。 きちんとお勤めしていたにも関わらず、ある事をきっかけに何にもヤル気が起きなくなってすべてを放棄してしまったのだ。生きることの責任というものすべてを。 息子である金川晋吾さんは、その父を見守りその日々を写真に残しているのだ。 後半は金川さんの日記になっている。 優しい人なのだろう、どうしてこうなってしまったのか、父の気持ちを話してほしいと思うものの問い詰めたりは決してしない。父の放棄した責任というものの尻拭いをしていく過程で、悔やんだり、怒りを覚えたりと坦々と書き綴られる文章の合間に感情が滲み出る。 何もかもが嫌になってしまった人を相手にするのは難しい。だって本人が放棄しているのに。金川さんが高校生の頃からお父上の蒸発癖が始まっている。家族というものの責任もお父上には重かった。あーこんな人が父親になってはいけないよなぁ。 暮しの手帖20号の「日記本のすすめ」で紹介されていて読みたくなりました。
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障害もなく、病気もなく、パワハラもないのに何もしたくない虚無の父親と少し向かい合った記録。これが自分の父親だったとしたら…。とても考えさせられることが多かった。
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表紙と内容紹介だけ読むと、この写真家の父はこの世に順応できないダンディなアウトサイダーという先入観があったが、後半の日記を読むとただのめんどくさがり屋のダメ人間という印象がぬぐえませんでした。 写真というフィルターを通すと何でも美しくなると思う。撮影対象を見つめる写真家のまなざ...
表紙と内容紹介だけ読むと、この写真家の父はこの世に順応できないダンディなアウトサイダーという先入観があったが、後半の日記を読むとただのめんどくさがり屋のダメ人間という印象がぬぐえませんでした。 写真というフィルターを通すと何でも美しくなると思う。撮影対象を見つめる写真家のまなざしが美しいのだろうと思う(それも錯覚かもしれないけれど)。
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