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村上春樹は、むずかしい 岩波新書1575

加藤典洋(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2015/12/01
JAN 9784004315759

村上春樹は、むずかしい

¥440

商品レビュー

4

23件のお客様レビュー

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2023/11/01

『風の歌を聴け』の芥川賞不選考の理由、「否定性」が欠けているという点でのサザンの音楽との類似、日本の中国侵略という事実に対峙した初期作品。唸るくらい明解で面白い。 愛読者、批判者ともに、近現代文学の異端者とする村上春樹の位置づけに一家言。 春樹の小説、あらためて読みたくなる。

Posted by ブクログ

2022/02/07

これまで読んだ3冊の村上春樹本の中で1番しっくりきた。しっくりポイントは、否定性の反動として、サザンと村上龍が「肯定性の肯定」であり、村上春樹が「否定性の否定」だ、という評。それと、アンダーグラウンドで普通のサラリーマンと話したことでそれ以後の作品に普通の人々が出てくる、複層的に...

これまで読んだ3冊の村上春樹本の中で1番しっくりきた。しっくりポイントは、否定性の反動として、サザンと村上龍が「肯定性の肯定」であり、村上春樹が「否定性の否定」だ、という評。それと、アンダーグラウンドで普通のサラリーマンと話したことでそれ以後の作品に普通の人々が出てくる、複層的になっていくという話。シークアンドファインド、対の世界、縦の関係、という構造の変化。その反応のダイレクトさに、村上春樹の1人の人間らしさを感じれたのが収穫。てか短編も読んでいきたい、そしてもう一回この本を。

Posted by ブクログ

2019/11/01

ミステリを読んでいるかのように、ひきこまれた。読み進むにつれて、謎が解かれていく気分の良さ。解かれていく謎っていったら、そりゃ村上春樹という作家さんの謎でしょう。タイトルの通り、村上春樹は難しい。これはこういう話だったんだ、というスッキリ感があまりない。それでもなんか読んでしまう...

ミステリを読んでいるかのように、ひきこまれた。読み進むにつれて、謎が解かれていく気分の良さ。解かれていく謎っていったら、そりゃ村上春樹という作家さんの謎でしょう。タイトルの通り、村上春樹は難しい。これはこういう話だったんだ、というスッキリ感があまりない。それでもなんか読んでしまうし、好きな作品は何度か読み返したりもしている。それは村上春樹自身がしばしばいうように、文体に魅力があるからかもしれない。あるいは、他に何か企業秘密的に表に出てこない魅力があるのかもしれない。 本書で説かれているのは、もちろん加藤氏の見方ではあるだろう。でも、作品を対比し、広い知識と明確な論理で語られる解釈は、強い説得力があるんだよなぁ。 『海辺のカフカ』以降では特に、村上作品には悪の存在が出てくるなんて話はよそでも読んだけどさ。その悪とは、それ以前の村上作品における主人公たちであり、著者のもつデタッチメントな方面のファクターだ、なんていう話は妙に納得してしまった。 面白かったねぇ。 村上春樹を再読したくなったのはもちろんなんだけど、内田樹や豊崎由美など、他の、村上作品を論じている人の文章も読みたくなった。それだけ楽しく、刺激的な本だったのだと思う。

Posted by ブクログ

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