1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 児童書

北風のうしろの国(下) 岩波少年文庫228

ジョージ・マクドナルド(著者), 脇明子(訳者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥836

¥715 定価より121円(14%)おトク

獲得ポイント6P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2015/10/19
JAN 9784001142280

北風のうしろの国(下)

¥715

商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/01/20

以下、引用。 29 「これ、すてきじゃない、母さん?」と、ダイヤモンドは言った。 「ええ、きれいね」と、母さんは答えた。 「何か意味があると思うんだけど」と、ダイヤモンドは言った。 「母さんにわかるのは、さっぱりわからないってことだけよ」と、母さんが言った。 49 この本を読ん...

以下、引用。 29 「これ、すてきじゃない、母さん?」と、ダイヤモンドは言った。 「ええ、きれいね」と、母さんは答えた。 「何か意味があると思うんだけど」と、ダイヤモンドは言った。 「母さんにわかるのは、さっぱりわからないってことだけよ」と、母さんが言った。 49 この本を読んでいる子どもたちのなかには、天才ってなあにと思う子もいるかもしれないが、さて、説明したほうがいいだろうか、それとも、やめておいたほうがいいだろうか? では、ひとつ、ほんの短い答えだけを書いておくとしよう。天才とは、だれにも説明してもらわないで、物事の本質を理解する人だ。神さまは、ときどきそういう人たちをお創りになって、その人たちを通じて、いろんなことを私たちに教えてくださるのだ。 125 どんなに立派な館でも、近くに、いや、すぐそばに森がなかったら、宮殿と呼ばれる資格はありません。それも、近ければ近いほどいいのですが、ぐるっと森に囲まれるのがいいというのではありません。 でも、宮殿と名乗る以上、一方の側には森がなくてはなりません。 129 たとえば、有名なあのお姫さまが百年間眠り続けたというのは、なんといいことだったでしょう! おかげで、ふさわしくない若者たちに、うるさくつきまとわれずにすんだんですからね。そして、ぴったりな王子さまがキスをした、まさにその瞬間に、目をさますことができたではありませんか。私としては、もっとたくさんの娘たちが、おなじような運命が訪れるまで眠っていられたらいいのにと、願わずにはいられません。 173 父さんはそれに対してはほとんど何も言わず、パンとバターに考えごとを添えて食事をすませると、すぐに立ち上がって、こう言った。 181 「おととい、女の人が一人、ここへ来たんだ。すごくきれいな人でね、すごくきれいな服を着てた。婦長さんがその人にね、青と金の服で来てくれてありがたいと言ったら、その人はね、子どもたちは地味な色が好きじゃないだろうから、って言ってた。」 184 どうしてあたいは、泥んなかじゃなく、夕日のなかで暮らせないんだろう? どうして夕日は、いつだってあんなに遠いんだろう? どうして、あたちたちのおんぼろな通りには、全然来てくんないんだろう? 193 月んなかって、どんなだと思う? すごくきれいな小さな家でね、青い窓に白いカーテンがかかってるんだよ! 320 「ここが大好きだと思ってたのに」と、ダイヤモンドはつぶやいた。「でも、ちっとも好きじゃなくなっちゃった。どこかが好きになるのは、そこにだれかがいるからで、そのだれかがいなくなったら、そのどこかはどうでもよくなっちゃうのかな。」 332 マクドナルド一家は、一八七五年に「かくれが(The Retreat)」を離れましたが、その三年後にそこを買い、「ケルムスコット・ハウス」と改称して住みはじめたのが、有名なデザイナーで、作家で、社会活動家でもあったウィリアム・モリスです。モリスはそこを、住まい兼工房にし、馬車置き場だったところを改装して、労働者のための講演会や集会を開く場所にしていましたが、マクドナルドの想像のなかでは、その屋根裏にダイヤモンドたち一家が住んでいたのかもと思うと、とてもうれしくなってきます。

Posted by ブクログ

2022/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もう一度北風のうしろの国へ。 ダイヤモンドは父を助けて辻馬車の仕事をし、病気になった貧しい少女ナニーを助け、生まれた子どもと歌を歌う。美しい北風に再び会い、共に旅する日を楽しみに。 純粋で優しく賢い子ども。ナニーとジムは頭が弱いというつもりでダイヤモンドを「神さまの赤ちゃん」と呼ぶがこれほどダイヤモンドを表した呼び名もないだろう。疑いもせず、夢の世界を本物として愛するダイヤモンド。天使の夢のあたりから、この子は長く生きられないことがわかっていたかもしれない。北風との旅の様子はまるで銀河鉄道の旅のよう。悲しみの中にきらめきを残したラストだった。

Posted by ブクログ

2021/10/10

ファンタジーながらに宗教的世界観がしっかりと形作られていて、大人でも学ぶところはある。ただの童話として読むか、作者であるマクドナルドが生きた背景にまで目を向けるか、自分で小説の深さを決められる。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品