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窓辺の風 宮城谷昌光 文学と半生

宮城谷昌光(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2015/10/24
JAN 9784120047824

窓辺の風

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2016/01/30

京都鷹峯の光悦寺。山門が道路より低く石段を下りてゆくことになる。広くない石段の左右に萩が続いていて、参詣者のからだにあたる。萩は花をつけていなかったが、風情があり、寺に雅趣を感じた。氏の想念に去来するのが柴田錬三郎の小説の光景。よほど好きなのだと自嘲される。文章に綾を織り込む直截...

京都鷹峯の光悦寺。山門が道路より低く石段を下りてゆくことになる。広くない石段の左右に萩が続いていて、参詣者のからだにあたる。萩は花をつけていなかったが、風情があり、寺に雅趣を感じた。氏の想念に去来するのが柴田錬三郎の小説の光景。よほど好きなのだと自嘲される。文章に綾を織り込む直截的な方法は対象を明示する。文章の美しさとはそういうものと思っていた二十代の頃は、司馬遼太郎氏の小説をわずかに読み、すぐに棄てられたという。直木賞作家ではあるが、基本には美しさを信奉する川端がある。自分自身が宮城谷の美しさに強く心惹かれるのは、あぁだからなのかと妙に得心した。巻末の未発表作品はむき出しの美しさを伝えてくれる。商業的には難しいのかもしれないが、自分ひとりの心を打つのにはあまりあるものばかりであった。ファンにはたまらない一冊。

Posted by ブクログ

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