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ある男 朝日文庫

木内昇(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2015/10/01
JAN 9784022647931

ある男

¥605

商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2022/10/21

いやぁ、おもしろかった。 短編の時代小説(?)で、とても読みやすかった。時代劇みたいなものってほとんど読まない理由が、日本史苦手だからと、文章がなかなか読みにくいからなとこあるんだけど、これはなぜだかスッと読めた。 どの話も、正義が勝つ!みたいなシンプルな終わり方じゃないのもまた...

いやぁ、おもしろかった。 短編の時代小説(?)で、とても読みやすかった。時代劇みたいなものってほとんど読まない理由が、日本史苦手だからと、文章がなかなか読みにくいからなとこあるんだけど、これはなぜだかスッと読めた。 どの話も、正義が勝つ!みたいなシンプルな終わり方じゃないのもまたいい。 別の同タイトルの本と間違えて借りてしまったのはここだけの話。だけど、間違えてよかった!おかげでこんな面白い本に出会えたのだから!

Posted by ブクログ

2022/06/20

実は別の『ある男』と勘違いして購入した本書。著者の他の作品を読了し、読み始めた。南部藩、リストラされた士族、米沢藩、会津藩など幕府側と目された土地や侍たちが被った政治的差別と、明治政府への抵抗と挫折を描く。それぞれの短編の主人公はただ「男」という呼称を与えられ、御一新後の混乱期を...

実は別の『ある男』と勘違いして購入した本書。著者の他の作品を読了し、読み始めた。南部藩、リストラされた士族、米沢藩、会津藩など幕府側と目された土地や侍たちが被った政治的差別と、明治政府への抵抗と挫折を描く。それぞれの短編の主人公はただ「男」という呼称を与えられ、御一新後の混乱期を、時に疑問を感じながら、時に憤り、希望を潰えされながら懸命に生き抜く姿に惹き込まれた。

Posted by ブクログ

2020/03/12

幕末から明治にかけて、御一新後を生きていた”男”たちの生き様を描いた7つの物語。 盛岡は尾去沢銅山の金工、飛騨は高山県の地役人、東京警視庁の警察官、会津で私塾を開く元京都見廻組の男、岡山の農村の隠れた俊才・・・。作中で彼らに名前は与えられず、ただ”男”と表記されることで、これらが...

幕末から明治にかけて、御一新後を生きていた”男”たちの生き様を描いた7つの物語。 盛岡は尾去沢銅山の金工、飛騨は高山県の地役人、東京警視庁の警察官、会津で私塾を開く元京都見廻組の男、岡山の農村の隠れた俊才・・・。作中で彼らに名前は与えられず、ただ”男”と表記されることで、これらが特別な一個人の物語ではなく、当時の日本のどこにでもいた者たちの人生であることが感じられる。 維新後の明確なビジョンを持たず、ただ幕府を倒すことだけを目標に維新を果たした者たちが、新政府となった後に行っていることが、結局は旧幕府が行っていたことと何ら変わらないじゃないかということに気が付いた庶民の虚しさ。それは入れ子の箱のように、箱を開けたら小さい箱が出てくるだけという治世者の代り映えのなさ。 官吏は上司の顔色を見ることだけに腐心し、金持ちは自分の利益を減らさないことだけを考える。結局割を食うのは小作農、山方、金工、職人といった持たざる者たち。地方は中央に利用され、疲弊し続ける。それでも誠実に目の前の田畑を耕し、銅山を掘り、自らの仕事の矜持を失わない庶民たち。なんだ、いつの世も変わらないじゃないか・・・。 庶民を描かせたらぴか一の木内さん、幕末の志士たちを描いた「火影に咲く」とはまた違う味のある作品でした。

Posted by ブクログ

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