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チーム(Ⅱ) 堂場瞬一スポーツ小説コレクション 実業之日本社文庫

堂場瞬一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 実業之日本社
発売年月日 2015/10/02
JAN 9784408552590

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チーム(Ⅱ)

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商品レビュー

4.2

56件のお客様レビュー

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2024/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 前作、『チーム』から7年後を描いた陸上小説です。  今作では、前作で圧倒的な個性を持った独善的エース、山城を中心として話が進んでいきます。  実業団に入ってから『駅伝には出ない』との固い意志を貫いてきた山城は、手術が必要な大怪我、更にその怪我が誘発した更なる故障に苦しめられ、所属チームが会社の経費削減を理由に解散になるという、自分だけではどうともできない状況に追い込まれます。  自分から「助けてくれ」「手伝ってくれ」と誰かに声をかけることは、プライドの高い彼はしない。  そしてその彼の性格をよく知る7年前の学連選抜のチームだった面々は、追い詰められた山城をサポートするべく『チーム山城』を作ることに。  これが、普通の青春小説であるなら、独善的で、傲慢で、自分勝手で、自分のことを話そうともしない山城が、仲間との絆や感情に触れて、最後には『チーム』として一つになっていく――という展開を想像するところなのですが、そうはならないところが興味深く、面白いところだと感じています。  山城は最後までやはり山城だし、浦はやはり浦でした。  前作『チーム』から考えると、今作は山城の視点が多かったこともあり、山城は山城なりに色々なことを考えて、感じて、自分のことがわからなくなったり迷ったりしながらも、敢えてその道を進んでいるのだとわかる人間らしい部分もあるのですが、如何せんそれを他者に伝えるということをしない。山城の周囲にいる人は、心情を漏らさない彼の心中を慮り、想像し、時には誘導しようとして失敗し、まるで孤高の獣を相手にするかのような接しぶり。  山城のようなキャラクターは、不興を買って、周囲から干されて、そのまま力を発揮しきれずに表舞台から消えてしまってもおかしくないのですが、これだけ不遜なまでの『強さ』で周囲を魅了してしまうのもすごいことです。頼まなくても、助けようとする手が勝手にあちこちから伸びてくる。彼にはそれをする価値があると、周りが認めて、その走りに魅せられている。  そんな描写に、読んでいるこちらまで今の山城はどんな走りをするんだろう、と期待させられて、最後まで一気に読んでしまいました。  まるで走っている姿をテレビ中継で見ているかのような、リアルなレース展開も楽しく、走っているランナーはこんなことを感じているのか、とわくわくしました。  今作の登場人物は、同作者様の他の作品でも取り上げられているキャラクターがいるとのこと、そちらもまた読んでみたいと思っています。  チームⅢも、読むのが楽しみです。

Posted by ブクログ

2023/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作チームより楽しめなかった 山城の傲慢な態度がしっくりこない チームの一体感と同時にチーム内での切磋琢磨必要 五輪記念マラソンの結果はどうなった?

Posted by ブクログ

2023/11/30

登場人物が年をとるのと呼応するように、話のドラマ性もグッと引き上がったように感じる。 引っ張りに引っ張って、これだっ!という名言が飛び出す幕の引き方には、お布団の中でゾクゾクした。 ── その差、約20メートル。荒井にすれば、手を伸ばせばユニホームが掴めるほどの距離に見えている...

登場人物が年をとるのと呼応するように、話のドラマ性もグッと引き上がったように感じる。 引っ張りに引っ張って、これだっ!という名言が飛び出す幕の引き方には、お布団の中でゾクゾクした。 ── その差、約20メートル。荒井にすれば、手を伸ばせばユニホームが掴めるほどの距離に見えていることだろう。あるいは、絶対に詰められないと早くも諦めているか。絶対的な距離は、主観によって様々に変化する。 陸上素人には淡々として見えてしまう長距離が、刻一刻と変化するF1レースのように見えてくるから不思議。作中でも、ランナーの身体は高度にチューンされた精密機械と言う。ただ、操縦するのは紛れもない人間の心。迷ったり勇んだり、時に逃げたりもする。 どんなにコントロールしていても天気のように変化する状況は避けられない。そこにフィットできるか。プラスに捉えられるか。自分の弱さや脆さとどこまでも付き合って整備しておかなければ、仲間をも巻き添えにしてしまいかねない。 かといって弱さをカバーするのがチームだと単純には言きれない気もする。この作品で使われるチームという言葉の方が、重みがずっしりしていて別物のように感じた。 およそ共感できない山城というロボコップ(古い)のような男をシリーズのど真ん中に置き続けているのは、作者の思いもその辺りにあるからではないか。自らを研ぎ澄ますことと、仲間と固い信頼を築くことの最終地点が、きっと同じ場所なんではないかしら。 本当に学びの多いシリーズ。 タイトルが別のスピンオフもあるみたいなので読んでみようと思う。

Posted by ブクログ

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