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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2015/08/22 |
JAN | 9784492444177 |
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3.2
7件のお客様レビュー
英国のブレグジット前の本だが、EUに非常に懐疑的な内容。EUは現場を知らない首脳が的外れな政策を作り、機能不全に陥っている。イギリスはEUを離脱すべきだと。私は専門家ではないし、複雑に入り組んだ利害関係があるため判断は難しいが、英国がEU離脱をした現在、移民のストップで労働力が不...
英国のブレグジット前の本だが、EUに非常に懐疑的な内容。EUは現場を知らない首脳が的外れな政策を作り、機能不全に陥っている。イギリスはEUを離脱すべきだと。私は専門家ではないし、複雑に入り組んだ利害関係があるため判断は難しいが、英国がEU離脱をした現在、移民のストップで労働力が不足し人件費があがり、それに伴いインフレがおこり、生活が苦しくなった英国国民の半数以上がEU離脱は過ちだったと思っている。 離脱してまだ3年、しかも他の国も同様に苦しい状態なので評価をする段階ではないと思うが、数年後にはEU復帰、もしくはNAFTA(北大西洋自由貿易地域)参加の未来がありえるかもしれない。
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【論旨】 ★EUは関税同盟であり、政治同盟。投票で選ばれるわけでもないEU主導の政治は主権者不在の広域政治。政治単位は小さい方が良い。現状とそぐわない決定ばかり成されてきた。 ★一律の労働法導入は間違いの元。競争力低下を招いた。 ★関税同盟により域内貿易を守って競争力の低下を招き...
【論旨】 ★EUは関税同盟であり、政治同盟。投票で選ばれるわけでもないEU主導の政治は主権者不在の広域政治。政治単位は小さい方が良い。現状とそぐわない決定ばかり成されてきた。 ★一律の労働法導入は間違いの元。競争力低下を招いた。 ★関税同盟により域内貿易を守って競争力の低下を招き、域外の新興国への対応が遅れた。結果として全体の市場能力を低下させた。経済力低下により赤字国家の救済が難しい。 ★移民問題が広がったのも、人の移動を自由に許しているせい。移民自体は×でないが、大量移民は問題だ。 ★ユーロ導入の失敗。為替調整が出来ない。 ★英国は他にも貿易同盟に入れるし組める可能性(英連邦)があるのだから、EUから離脱するべき。 p116『直接的には、EUは主として5つの領域を通じ、域内の経済的パフォーマンスに影響を及ぼしてきた。すなわち「貿易」「資本と人の移動」「労働法」「競争」「多額の金を集め使うこと」である。EUが経済的に成功していないのは、おそらくこれら5つの領域で良い仕事が出来ていないから』 P374『人々はコンセンサスに飲み込まれることがある。コンセンサスはそれ自体が命を持ち、ひとたび定着すると中々揺るがない。人々は自分が信じたいものを信じてしまいがち』 ・EUの起源は戦争を避ける目的があった。欧州内戦争を二度と起さないように。米ソへの対抗措置でもあった。 ・しかし急速なグローバル化、アジア新興国の台頭に対する施策は無かった。競争力の低下、経済成長率の鈍化で後れを取るようになった。 ・関税撤廃のせいで、域内輸出国は良いが、輸入国はどんどん生産性が落ちる。保護されすぎて競争力が低下。 ・労働力、人民の自由移動により失業率の増加、移民問題が膨れあがる。 ・各国経済政策への干渉。 ・民主主義の欠如:域内政策を決めるのはEUトップであるのにその人物を民衆は選べない。選挙がない。憲法で縛られてもいない。莫大な報酬を搾り取られる。 ・各国政策への干渉のため、労働法による労働者保護が篤すぎて非現実的。よって企業の競争力、生産性の低下を招いた。 ・単一貨幣ユーロでは、為替調整が出来ない。 ・EUは欠陥だらけだ。存続には改革が不可欠。代わるものとしてNAFTAが参考になる。 【感想】 日本語訳は読みやすい。専門知識はなくてもとっかかりやすいが、どんどん冗長になっていく。本当は本書の1/3程度の分量で伝えられるところを、ぐりぐり書きすぎ。 集中的に第1部(第1章、2章)と第2部の第4章だけ読めば、充分だ。あとは著者の推論が展開されている。 全体を通しで読むにしても、2割読み(ほぼめくるだけで、気になった箇所に付箋を貼りつける。あとは付箋の場所だけ精読)で充分だと思う。 EUが何故窮地に陥っているのか? 謎を解く鍵は一応書いてある。自由貿易協定に留めておくのが市場に良いんだ、という主張。
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反EU主義者のイギリスEU離脱のススメである。EUは確固としたものだという認識を持っていたが、イギリスでも離脱支持者が増えており、危機的な状況になつているようだ。日本ではその深刻さが感じられないので、この本で反EU主義者の見方が理解できた。ただ、実際に離脱した場合の影響は、要素が...
反EU主義者のイギリスEU離脱のススメである。EUは確固としたものだという認識を持っていたが、イギリスでも離脱支持者が増えており、危機的な状況になつているようだ。日本ではその深刻さが感じられないので、この本で反EU主義者の見方が理解できた。ただ、実際に離脱した場合の影響は、要素が多すぎて誰にも分からないだけに、リスクが大き過ぎる。作者はその点で、当然ではあるが、楽観的過ぎると思う。
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