- 書籍
- 書籍
晴れたらいいね
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
晴れたらいいね
¥220
在庫なし
商品レビュー
3.9
31件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
星が消えていく時って人が死ぬのに似ているの。 いつの間にかなくなっているの。 ただ人は星と違って、明日また同じ場所で光ることはないのよね。消えたらそれで終わり。 (本文より) 1944年のマニラに、 別人としてタイムスリップをした高橋紗穂。 現代とは異なる時代に戸惑うことばかり。 今では当たり前のことが、 当時にとっては当たり前ではない。 衛生管理、階級による治療の差…。 “もし自分だったら“と考えるからこそ、 当事者意識をもてるのだと感じました。 戦争のことを学んだり、報道されたりしていても “昔のことだから“、“遠い国で起こっているから“と無意識のうちに考えてしまっていたような気がします。今だって起こりうるかもしれない。 もし自分だったらという視点を大切にしていきたいです。
Posted by
主人公がタイムスリップして過酷な状況にもめげず戦争中の従軍看護師として奮闘する姿に感動しました。平和であることの素晴らしさを感じるお話でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「戦争って、誰のためにあるのかしらね。ヘイセイでは教わらなかった?」民子が星を見上げて呟く。ヘイセイの私たちも、「平和であることを祈り、感謝する」ことしかできなかった。 看護師・紗穂が、1944年のマニラへ従軍看護婦としてタイムスリップする物語。終戦までの1年間、当時の戦時の描写が悲惨で痛々しい。 「私は、自決なんて絶対しません。誰のためなのかもわからない、こんな戦争なんかで死にたくない」紗穂の叫びは、そのまま、戦争への怒りに繋がる。それは、平成であろうと、昭和の戦時下であろうと、思いに違いはない。 私たちは、平和である今、起こるかもしれない戦争に対して、紗穂の叫びを胸に刻まなければいけない。 最後に、「坑道病院」での秘話が語られる。日本は”人間”を大切にしない国です。こんな残酷な施設に閉じ込めて看護するより、ここでこそ、手榴弾を渡すべきだったのではないですか、もし、誇り高き最期というものがあるとするならば。一人の兵士が白旗を揚げて、投降することが、なぜできなかったのか、悩みます。天皇ですら、敗戦を認めたのに。
Posted by