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ギャングース・ファイル 家のない少年たち 講談社文庫

鈴木大介(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/05/01
JAN 9784062931045

ギャングース・ファイル

¥330

商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

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2024/03/14

漫画ギャングースの原案ルポ。 ギャングースは途中からなんとなく読んでいたが、いろいろ思い出したし、補完されたことも多い。 それにしても、取材対象となった少年たちの境遇の悲惨さ。舞台となった当時から20年近く経っても変わらないどころか酷くなっている。 山本譲司さんの名前がここでも出...

漫画ギャングースの原案ルポ。 ギャングースは途中からなんとなく読んでいたが、いろいろ思い出したし、補完されたことも多い。 それにしても、取材対象となった少年たちの境遇の悲惨さ。舞台となった当時から20年近く経っても変わらないどころか酷くなっている。 山本譲司さんの名前がここでも出てきた。「累犯障害者」読まねば。 辻村深月さんの解説も良かった。

Posted by ブクログ

2017/11/26

非常に鮮烈に、ギャングのリアルを切り取っている。 こういった一般人が知り得ないノンフィクションものだと、信じられるのは文体を通した作者の人格だ。 しかるに、鈴木大介には自己顕示欲があまりないように見える。 純粋に不良少年少女が気になり、その姿を活写している。 だから、安心して俺は...

非常に鮮烈に、ギャングのリアルを切り取っている。 こういった一般人が知り得ないノンフィクションものだと、信じられるのは文体を通した作者の人格だ。 しかるに、鈴木大介には自己顕示欲があまりないように見える。 純粋に不良少年少女が気になり、その姿を活写している。 だから、安心して俺はこの中身を楽しむ。 アウトローと、そうでないわれわれ一般人はおそらく交われない。なるべくしてなったアウトローとは、共有できる価値観が極めて少ないからだ。そしてその価値観のズレは、時として暴力となって我が身を襲う。 しかし、アウトローのビジネスもまた、われわれの世界と同じアタマと度胸の世界である。逃げ場はない、楽な人生はないのだ。 ところで、文章はそううまくないが、「カラフルな人間たち」という表現は、刹那性と虚無感、暴力性を含んでいてとてもよい。

Posted by ブクログ

2017/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 映画などエンターテイメントでは犯罪行為に、世間に対して風穴を開けるような痛快な気分になることがある。ニュースに対してもそう感じることもある。しかし、この本でそういった犯罪行為に手を染める人たちが、本当に止むに止まれず、そこに追い込まれる形で行っており、行為がうまくいったとしても追われるような気分で過ごしている。また、そこでの勝ち組になるのは一握りでほぼみんなつらそう。  しかし手口や、行為の描写がとても面白く、活き活きと描かれていて、ワクワクする。  著者は、青少年犯罪者やその予備軍は社会的弱者であり、手を差し伸べるべき存在であると語る。この本を読んでいると確かに全くその通りだ!という気分になるのだが、最近知り合った発達障害の若者と接するのがとてもきつくて、自分にはその適性がないと悲しくなった。

Posted by ブクログ

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