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火星の話
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火星の話
¥110
在庫なし
商品レビュー
3.5
17件のお客様レビュー
佐伯さんは火星人で、国吉くんはそんな佐伯さんが好き。 青春真っ只中のもだもだ感が平和ボケの間延びした感じであまり共感できず。甘ったるいと喝を入れたい吉見さん寄り思考かな。
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『図書室のはこぶね』で紹介されていたので。 現実場面は一つ一つの文やセリフが短く、テンポよく進むのがよかった。 登場人物もそれぞれ。 終わり方も良かったと思う。 中学生〜高校生には勧めてみてもいいかも。
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『図書室のはこぶね』の作中でお薦め本とされていた作品です。 若い物語だった。良くも悪くも若い。 大人の私は終始、“嘘に決まってる“と頭の片隅で呟きながらページを捲っていました。 主人公は高校一年生の国吉君。同じクラスの佐伯さんは小学生の頃から、自分は火星人で十八歳になると王女であ...
『図書室のはこぶね』の作中でお薦め本とされていた作品です。 若い物語だった。良くも悪くも若い。 大人の私は終始、“嘘に決まってる“と頭の片隅で呟きながらページを捲っていました。 主人公は高校一年生の国吉君。同じクラスの佐伯さんは小学生の頃から、自分は火星人で十八歳になると王女である自分は火星に帰る‥‥と公言している。もちろん不思議ちゃんとしてクラスから浮きまくっている。でも、国吉くんは佐伯さんの言葉を信じることにしたのだ。 “自分は宇宙人だ“と言っていたのは『まく子』のコズエと同じ。こちらのお話では主人公はコズエの言葉を信じず、別の登場人物が、“自分は初めから疑うようなことはしない。信じていたことが本当ではなかったと分かった時に初めて傷付けばいい。それまでは信じる“という意味合いのことを言っていました。 『火星の話』では、誰一人信じない話を国吉君だけが信じます。でも、彼女を信じるのは誰のためなのか?彼女のためか?いや自分のためではないのか?と国吉君は自問自答します。10代の時の恋愛ってある意味こういうものなのかもしれないな、とも思いました。 『火星の話』『まく子』、同じような設定でありながら、まったく別のアプローチの仕方で結末もまったく違う。 どちらも“信じる“とは?と考えさせられる物語でした。 そして、無邪気に無条件で信じることができなくなってしまった大人の私に気付かされる物語でもありました。
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