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妖怪
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妖怪
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
p24 ・日本では、神や妖怪を絵として描く習慣が長らくありませんでした。 ・楳図かずおは奈良県山間部育ち (wiki/和歌山県伊都郡高野町.生-父公雄も小学校教員をしていたため、幼少期は奈良県の山間部の僻村を転々とした) p35 水辺は、古来より特殊な技能を持ったひとが中心に住む...
p24 ・日本では、神や妖怪を絵として描く習慣が長らくありませんでした。 ・楳図かずおは奈良県山間部育ち (wiki/和歌山県伊都郡高野町.生-父公雄も小学校教員をしていたため、幼少期は奈良県の山間部の僻村を転々とした) p35 水辺は、古来より特殊な技能を持ったひとが中心に住む場所として認知されてきた。 p48 異文化圏同士の軋轢・偏見・差別→妖怪 p49 それぞれの場所で似た役割の妖怪がいる。 山ででてくる天狗は、農村の話には出てこない。農村部では河童として表現される。町では鬼。 p51~56 【天狗】は平安までさかのぼれる 天狗は烏・鳶 見出したのは修験者★ ★何故修験者か? (p93.94に「科学の先端にいる人たちこそが、その先の、「向こう側」を意識する。科学では説明できない、科学の向こう側です。」「ひとつの道を究めた人たちは、「できること」と「できないこと」がはっきり見えていると思うんです。限界、いや、境界線にまでたどり着いたからです。これは妖怪の出現しやすい状況ですね。」「★その境界線の先に、自分の手の届かない存在を見る。そこで、妖怪が出てくるのかもしれません」 とある。これかな?と思った。) 【天狗は仏敵の象徴】 【天狗は同じ修験道の仲間のように見えて、逆に修行を妨げる存在】 【天狗は同性愛の妖怪】 古代中国では、隕石(≒よくないことが起こる前触れ)やヤマビコを天狗と呼んだものがある。 【仏敵でありながら、信仰の対象になる神でもある】 超自然的存在のうち、害をなすのが妖怪、なさないのは神 【サルタヒコ・赤ら顔・長い鼻・修験者の服装】 p68 タヌキ汁は、本来はアナグマで作る。タヌキは不味いが、アナグマは美味しい p69 あまり人と接触のない生き物は神になる傾向がある 人里近く、つまり境界線上にいるタヌキ・キツネなどは妖怪になりやすい p97 ヤマタノオロチ伝説の元ネタは、 製鉄のために山を乱伐したため氾濫をおこした出雲の斐伊川 p102 河童⇔水神⇔相撲(神事)・胡瓜(お供え) p116 「サンカ」山間や里部の漂泊民in日本 松浦武四郎(松阪市出身の探検家-「北海道」命名者)「サンカに命を救われた」 p141 都市環境の中で、怖いのは、人間 人間関係のゆがみが妖怪や幽霊を生む p144 都市型妖怪が生まれるのは【平安時代】。奈良時代まではいなかった⇔「鬼」記紀にも記述がみられる・・記紀成立は奈良時代だが? p148 源頼光は酒呑童子征伐前、岩清水・住吉・【熊野権現】に祈念した。神々は「神便鬼毒酒」を与えられた。人間が飲めば力がみなぎる薬酒、鬼が飲めば力を失う毒酒。 (・旅の山伏を装って鬼たちの拠点へ忍び込み接待を受けた?) p158 イスラム圏では幽霊という概念がない。だからゴーストがでてくる「ハムレット」などは理解できない。 p162 「慰霊(新しい言葉)」⇔「鎮魂-祟る恐れがある」 東北大震災「慰霊」⇔関東大震災「鎮魂」 p165 祈祷僧-護法/陰陽師-式神(使い魔) p168 現代にも。・・高知県いざなぎ流祈祷師
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妖怪の起源や役割など、ありようをわかりやすく解説している入門書的な一冊。その分、食い足りないところもあり。 ただ、「場所によってキャラクターが変わる」「慰霊/鎮魂の違い」と、なるほどと改めて思えることもままあった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今評判の一冊。大学教授が研究する『妖怪論』 人はどんな風に妖怪を認識し、畏敬を持って暮らしの中で生かしてきたのか。時には子育てに使い、時には行き過ぎた時の施政者への戒めに。妖怪は心の中のバランサー。
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