1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

お供え 講談社文芸文庫

吉田知子(著者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥1,485

¥1,375 定価より110円(7%)おトク

獲得ポイント12P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/04/01
JAN 9784062902670

お供え

¥1,375

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/08/09

2冊目の吉田知子。 お供えだけは先に読んでいた。 こちらは、わりと似たかんじのストーリーが多い気がした。 迷蕨、海梯がなんとなく良かった。 でもどれも怖い。怖いの強さはこの一冊はなかなか大きかった。生と死の堺も、夢と現実の堺も、過去と今の境も移動するうちに全て溶けていき、自分が...

2冊目の吉田知子。 お供えだけは先に読んでいた。 こちらは、わりと似たかんじのストーリーが多い気がした。 迷蕨、海梯がなんとなく良かった。 でもどれも怖い。怖いの強さはこの一冊はなかなか大きかった。生と死の堺も、夢と現実の堺も、過去と今の境も移動するうちに全て溶けていき、自分がとろとろと消えていく。やっぱり怖いし、この人の文は凄い。 本人によるあとがきというか、読者へのメッセージが読めて得した気分。

Posted by ブクログ

2020/07/21

二ヶ月くらいかけてぼちぼち読み終えた 昭和50年代くらいの日本の田舎の空気がことこまかく描写されていて、その中で少しずつ違和感が増殖してゆくような作品群 ホラーではないが、悪夢的な世界 個人的には「海梯」が良かった なんともない落書きが増殖するかのようにふえてゆくのがよい

Posted by ブクログ

2015/04/15

どれも不穏な作品。どれも設定が似てるように思うのは同じ頃に書かれたものだからか。気に入ったのは『迷蕨』『門』『お供え』。『迷蕨』と『門』はどちらも死者と生者が同じ場所にいて時間と空間が歪められ閉じる。どこへも逃れられない。こうやって百年歩いている。階段はもう決してみつからないだろ...

どれも不穏な作品。どれも設定が似てるように思うのは同じ頃に書かれたものだからか。気に入ったのは『迷蕨』『門』『お供え』。『迷蕨』と『門』はどちらも死者と生者が同じ場所にいて時間と空間が歪められ閉じる。どこへも逃れられない。こうやって百年歩いている。階段はもう決してみつからないだろうということだけだった。この文章でふたつの物語は閉じられる。伯母や祖母がいる。死者として。平穏ではない世界に主人公たちは絡めとられ、諦めてしまう。なんとも奇妙な読後感だ。『お供え』いつの間にか神にされてしまう初老の女性。女性のせいなのか、それとも土地のせいなのか。石を投げられる神様になんかなりたくないと思う。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品