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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 淡交社 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784473040145 |
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB18372753
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
隈さんと陣内さんによる日本の広場集。表記が英語とダブル。建築的な操作とともにあるパブリックスペースの事例から今後を夢想するのも面白い。 日本の広場の面白さについて、実態、機能、構造、象徴ときてまた実態に回帰している。そこには木やガラスの技術的なブレークスルーがあると隈さん。 日本における広場の系譜にふれ、聖なる場所や辻と橋のたもとの活用、駅前、そして再開発など時代が違えば作られかたは違うが、空間と人間の対話のあり方を探ろうと陣内さん。
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広場についての論稿4本と事例46作品による本です。事例だけ見ても中々面白いです。 論稿に共通して言及されているのは、西洋の定義における広場が日本にあるかどうかと、日本における広場の特徴で、ひいては両者に通底する広場の本質を探るところです。この手の対照論で西洋と日本を比べて一般性...
広場についての論稿4本と事例46作品による本です。事例だけ見ても中々面白いです。 論稿に共通して言及されているのは、西洋の定義における広場が日本にあるかどうかと、日本における広場の特徴で、ひいては両者に通底する広場の本質を探るところです。この手の対照論で西洋と日本を比べて一般性を論ずるのは危ないですし、紙面の殆どは日本の広場に割かれていますが、それぞれの作品の近似性と多様性を観察するのは興味深いことです。 事例の殆どにはデザイナーの名前がある作品ですが、殆ど大方の(成功する)広場は、建物の中/外、敷地の中/外、パブリックスペース/パーソナルスペースの境界が心地よく曖昧になっています。そして、境界の存在が前提となっていることは作品内/外の区別が前提となっていることであり、それは環境・文脈の中で作用するということであり、デザイナーの影響外の部分の存在は当然無視できません。それは、永山氏の論考の「“場”から用意されてしまった空間はあまり機能していないことが多い」という文で端的に指摘されています。それでも広場作品はデザイナーの作品であるというのが、難しくも面白い処です。 広場というと都市部の公共空間のみをイメージするかもしれませんが、例えば郊外のショッピングモールも一種の広場です。ストリートがあり、多くは噴水とベンチのある吹き抜けがあります。地方で唯一のショッピングモールだと、休日に行くと大抵知り合いに会うといった話もよくありますが、これこそ広場的な体験と言えます。所収の様々な広場を観察することにより、自分の生活圏の中にある豊かな広場再発見できるかもしれません。
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