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冗談 岩波文庫

ミラン・クンデラ(著者), 西永良成(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2014/12/17
JAN 9784003770016

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商品レビュー

4.1

16件のお客様レビュー

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2023/07/30

外国文学は、なぜか主語と述語のオンパレードという印象を受ける。 登場人物の心の動きや、場面の説明等が少なく、残念ながらあまり心に残るものはなかった。

Posted by ブクログ

2022/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<党>での立身出世や恋人とのアバンチュールに代表される「リア充」の梯子を滑落し、あまつさえ再起の機会をとことん剥奪されたルドヴィーク。私怨に燃える彼のそばで、時間は淡々と流れ去る。ブルシットな労働生活の末にようやく見つけた復讐の糸口に、ここぞとばかり積年の怒りを注ぎ込む。しかしその企ては時間のしなやかさのまえに脆くも破れる。何かを求めて破壊の棍棒を揮ったはずが、ふと手を止めて見渡した終局の世界には何ら実りがない。復讐を誓った相手は傷ひとつ受けず悠然と彼を去る。梯子から落ちた理由からして冗談のように重みに乏しく、その梯子じたいも時間とともに価値を失い、べつの梯子に気づいた頃には握力も膂力も胆力も衰えている。そうかといって自分の想像世界に耽溺するべく舵を切った頃にはすっかり老境、時間がない。視野を埋め尽くす灰。燃焼に伴う輝きを目にした憶えはついぞない。何かが燃え落ちたという結果だけが重く、重く、物語の男女の身に降り積もる。 野球選手のトライアウト試合を伝えるニュースや、映画『グッバイ、レーニン!』に接するなど、何かの終幕とその後先について考える機会が最近多い。絶対と仰いで信奉してきたものが揺らいだとき、崩れたとき、メッキが剥げたとき、人はどうする。「グッバイ!」と手を振り、「冗談さ」と笑い飛ばし、「まだチャンスがある」と拳を固め、「生きてさえいれば」と奮起し、人はあくまで飄々と歩けるか。そう容易く歩けないからこそ小津安二郎は『東京物語』を撮ったし、山田風太郎は『人間臨終図巻』を著したのではないか。虚無を見つめてよしもう一度と膝を叩けるような超人に、我々はみななり得るだろうか、ニーチェよ。

Posted by ブクログ

2022/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メモ クンデラ2冊目 政治的背景と運命に翻弄される男女を描いているのは存在の〜と同じだが、 今作は登場人物の独白によって構成されている。 政治、伝統、性愛、信仰に踊らされ、 それぞれ皆、葛藤しながら不条理の中を生きていく 何にせよ過去は修復出来ない、 すべては忘却されていくだけ

Posted by ブクログ

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