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堕天使の秤

吉田恭教(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2014/12/01
JAN 9784334929831

堕天使の秤

¥990

商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

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2019/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評価は5. 内容(BOOKデーターベース) 環状八号線で偽装外交官ナンバーのSUV車が事故に巻き込まれた。乗っていたのは医師二人と麻酔薬で眠らされた男女で、拉致事件の疑いがかかり、捜査一課で祖父も警察官だった南雲、娘が心臓移植待ちをしている茂木らが捜査にあたる。調べが進むうち、厚生労働省の向井俊介が調査中の年金詐取事件とこの拉致事件のかかわりが見えてくる。その背後には複雑な問題をはらんだ哀しき組織的犯罪があった―本格トリックを織り込みながらも、真の正義とはなにかを問う力作ミステリー。 必要悪は有るのかも知れないと思わせる作品だった。

Posted by ブクログ

2019/01/03

厚労省・向井シリーズ第3弾。 偽の外交官ナンバーで、起きた死亡交通事故を追う警視庁捜査一課の視点と、不正年金受給詐欺を追う向井の視点、2つの物語で進められる今作。 たくさんの病院関係者が登場するが、二つの事件の交点は見えそうで、見えない状況で中盤まで話が進む。 二つの事件の接点が...

厚労省・向井シリーズ第3弾。 偽の外交官ナンバーで、起きた死亡交通事故を追う警視庁捜査一課の視点と、不正年金受給詐欺を追う向井の視点、2つの物語で進められる今作。 たくさんの病院関係者が登場するが、二つの事件の交点は見えそうで、見えない状況で中盤まで話が進む。 二つの事件の接点が見えた時、そこにはただの交通事故でも、不正年金受給でもない、もっと壮大な事件の背景が隠されていた。 これまでだと向井一人の推理で、強引に謎解きがされてきたが、今回は準主役とも言える警視庁の南雲・茂木の推理などもきちんと組み込まれ、これまでの作品よりも、かなりミステリーとして、仕上がりが良かった気がする。 警視庁の二人にも、それぞれの事情があり、その事情も事件を大きく左右する。 ラストは、帯にもあるように、「最後に選ぶのは、正義か。愛か。」を問いかけており、今までチャラいキャラを通してきた向井でさえも、悩む。 読者であっても、自分が同じ立場だったら…と考えずにはいられない作品。 そして、最後、選んだ答えは、心が温まるものだった…

Posted by ブクログ

2018/08/02

8月-1。4.0点。 厚労省向井シリーズ第3弾。 臓器移植の問題と、ある刑事の祖父の戦後すぐの出来事。 別物と思っていたものが、最後に思わぬ形で繋がる。 第一作・第二作と殺害方法にフォーカスを当て、改名していくスタイルが、今回は周囲の人間にフォーカスを当てた感じ。今回の方が読み応...

8月-1。4.0点。 厚労省向井シリーズ第3弾。 臓器移植の問題と、ある刑事の祖父の戦後すぐの出来事。 別物と思っていたものが、最後に思わぬ形で繋がる。 第一作・第二作と殺害方法にフォーカスを当て、改名していくスタイルが、今回は周囲の人間にフォーカスを当てた感じ。今回の方が読み応えあり、面白い。

Posted by ブクログ

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