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言説の領界 河出文庫

ミシェル・フーコー(著者), 慎改康之(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2014/12/01
JAN 9784309464046

言説の領界

¥935

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2024/02/11

この本に限っては、上記星三つの評価は本の評価では全くなく、当方の能力を超えていて理解が進まなかったため、5分の3理解できていればいいなあ、という個人の希望的評価。分かる人が読めばおそらく6つ、7つ星なのだろうと思う。コレージュ・ド・フランスの講義だから当然だが、読み手である私の能...

この本に限っては、上記星三つの評価は本の評価では全くなく、当方の能力を超えていて理解が進まなかったため、5分の3理解できていればいいなあ、という個人の希望的評価。分かる人が読めばおそらく6つ、7つ星なのだろうと思う。コレージュ・ド・フランスの講義だから当然だが、読み手である私の能力不足がこれでもかと明らかになる読書だった。加えてやはり、ダイレクトに日本語にならない語彙が多いように見え、たとえば主題になっているdiscoursと「言説」という日本語から受ける印象と範囲が、個人的には異なっていたりして、文章を多少離れた位置から眺めつつ読み進めたという印象。 本筋ではないが面白いと思ったのは、「算術は等しさの関係を教えるから、民主的な都市のために役立ちうる。一方で寡頭制においては、不平等の中での釣り合いを明示する幾何学だけが教えられるべきだ」というギリシアの古い原則。なるほど。 もう一つは、前人未到の外部の空間において真なることを語ること、について。科学の世界で真なることを語っても(ここではメンデルの例が挙がっている)、当時の生物学的言説が従っていたのは、メンデルが従っていた規則ではなかった。メンデルの命題が正しいものとして現れるためには、、生物学において尺度が完全に変化し、対象のまったく新しい見取り図が展開されるようになる必要があった、という点。同時代にまったく新しい概念が理解されるためには、その時代の人びとが持ち、従う旧来の尺度の変化が必要だということだ。 次元はまったく違うけれど、フーコーの他のディスクールをしっかり理解し、その中に身を置かねば、この本に収められたディスクールもきちんと理解するのは難しい。勉強しよう。

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2017/12/18

フーコーの講義録。言いたいことはなんとなくわかる。印象としてはアドルノを読んだ時に、想起する課題に似ている。アドルノは原理的な話に徹しているので、実際の話しに適応してみせない。今ある権威を、解体的に検討する素地の例示という感じ。具体と抽象の中間的な概念で話しているが、地雷を踏まず...

フーコーの講義録。言いたいことはなんとなくわかる。印象としてはアドルノを読んだ時に、想起する課題に似ている。アドルノは原理的な話に徹しているので、実際の話しに適応してみせない。今ある権威を、解体的に検討する素地の例示という感じ。具体と抽象の中間的な概念で話しているが、地雷を踏まずに、宗教ドグマの再検討を促すような感じ。具体的な疑問を持つきっかけとしては面白いと思う。

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2015/02/19

学生のときに中村雄二郎訳で読んだが、あいまいな表現に煙に巻かれた読後感が印象に残っている。正直、内容を理解できたとは言えなかった。 この新訳はずいぶん印象が異なる。明晰でやさしい。以前よくわからなかったことについて腑に落ちたところがいくらかあった。半分近くを占める解説も助けになる...

学生のときに中村雄二郎訳で読んだが、あいまいな表現に煙に巻かれた読後感が印象に残っている。正直、内容を理解できたとは言えなかった。 この新訳はずいぶん印象が異なる。明晰でやさしい。以前よくわからなかったことについて腑に落ちたところがいくらかあった。半分近くを占める解説も助けになる。

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