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ぼくはこうして大人になる
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ぼくはこうして大人になる
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商品レビュー
3.6
17件のお客様レビュー
主人公は中3の少年。 家でも学校でもよい子を演じているが、実は女子に興味がなく、男子に恋愛感情を抱く性癖があることを必死に周囲に隠している。 10歳離れた双子の姉兄にいたぶるようにかわいがられて育った彼は、幼い頃自分を女だと思っていた。 そう洗脳されたと思っている。 だから、女...
主人公は中3の少年。 家でも学校でもよい子を演じているが、実は女子に興味がなく、男子に恋愛感情を抱く性癖があることを必死に周囲に隠している。 10歳離れた双子の姉兄にいたぶるようにかわいがられて育った彼は、幼い頃自分を女だと思っていた。 そう洗脳されたと思っている。 だから、女の子として育ってしまったから男の子のことを好きになってしまうのだと思っている。 20年以上前の作品だから、そういうことになっているのかな。 性癖は育てられ方のせいではなく、持って生まれたものだと思うんだけど。 と思っていたら、最後に衝撃の事実が明らかになる。 本人にもわかってはいたのだ、姉兄のせいではないことを。 だけど、認めたくなかった自分。 そして思い出したくない過去。 そういうことを認めるところから大人への一歩が始まるのだね。 学校の人間関係がリアル。 事なかれ主義のものぐさな教師、それとは対照的に必要なときに必要な支えをくれる教師。 教室内の力学に敏感で、人の痛みに鈍感なクラスメートたち。 あまりに自分勝手で、読んでいてちょっとキレそうになる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
黒長野。少年たちの関係だけでなく、クラスの空気もピリピリしてるのがこれまでと違うなと思いました。主要な少年たちが孤独に弱い。 これまでは、高慢な美少年だけど集団でも上手くやってる、みたいな子たちだったけどイッくんは違う。七月と健はイッくんよりはメンタル強者。 主人公イッくんの学校生活が不憫でした。「イッくんはちゃんとしてるなぁ」で済まされててクラスの面倒見させられてても、彼まだ中学生だ。。 宮木あや子さんの長野愛が爆発しているけど冷静に分析してある解説とても面白かったです。作品が限りなく現実っぽい世界観でも、長野まゆみさんの描く少年は架空の生き物で、長野まゆみさんの作品にしか存在しないのすごいです。 作品の内容を考えるとつらいので、長野まゆみ少年を愛でる読み方するのが心にあまり負担がかからないな。きっと。尊死はするけど。
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懐かしい青春を感じさせてくれました。先生特有の曖昧なえがかれ方もあり、想像するのも楽しいです!これからが気になります!
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