1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

われ反抗す、ゆえにわれら在り 岩波ブックレット901

宮田光雄(著者)

定価 ¥616

¥220 定価より396円(64%)おトク

獲得ポイント2P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

4/2(火)~4/7(日)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2014/06/06
JAN 9784002709017

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

4/2(火)~4/7(日)

われ反抗す、ゆえにわれら在り

¥220

商品レビュー

3

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2021/10/14

徹底的に、でも注意深く、信仰の世界から人生を切り離して見つめたカミュ。 不条理な災いが圧倒的な力を持って社会を襲う時、無力な人間は神の沈黙を意識せざるを得ない。 そしてその沈黙を認識できる人にとって、キリスト教的な救済などなんの役にも立たなくなってしまう。 わたしも信仰を持...

徹底的に、でも注意深く、信仰の世界から人生を切り離して見つめたカミュ。 不条理な災いが圧倒的な力を持って社会を襲う時、無力な人間は神の沈黙を意識せざるを得ない。 そしてその沈黙を認識できる人にとって、キリスト教的な救済などなんの役にも立たなくなってしまう。 わたしも信仰を持っている。でもわかる。今よりもっと封建的で、雁字搦めのカトリックの世界で、信仰を持つこと自体が記号化し実体を保てなくなっていたことを。 不条理が目の前に立ちはだかる時、神だけを盲目的に頼る信仰は破綻する。実際に多くの疫病は人間の手による努力無しに解決できたのではない。 日本では信仰を持った上でカミュを読むなんてなかなかないかもしれないけど、わたしはとても個人的な深い興味とともに彼の作品や研究書を読んでいる。

Posted by ブクログ

2016/04/30

最後の第4章のみ、かろうじて読むに値する。『 ペスト』ではなく、ここではカミュとボンヘッファーの親近性を論じる。 ・手の届く隣人が超越的なものなのだ。:ボンヘッファー ・反抗においては、人間は他人のなかへ、自己を超越させる:カミュ ・われ反抗す、ゆえにわれら在り:カミュ

Posted by ブクログ

2014/08/31

1949年著の「ペスト」が、今、実に現代性を備えている。東日本大震災、エボラ熱災害、戦争下の悲惨な事態が起こっており、その中での人間性の追究した作品は、今世界で起こっている現実かも知れない。前半は「ペスト」の紹介。リウー、タル-、パヌルー神父、ランベールなど主要人物の生き方は現在...

1949年著の「ペスト」が、今、実に現代性を備えている。東日本大震災、エボラ熱災害、戦争下の悲惨な事態が起こっており、その中での人間性の追究した作品は、今世界で起こっている現実かも知れない。前半は「ペスト」の紹介。リウー、タル-、パヌルー神父、ランベールなど主要人物の生き方は現在の人たちと重なる。1940年代の北アフリカを舞台とし、虚構の世界であることが、思想的な書物としての完成度を高めているように思う。「この世の不条理、神の沈黙」を認めるのかというテーマは「カラマーゾフ」と同じだ。その中で不可知論者であるリウーの使命感・行動力がどこから出てくるのか。その解題に興味を惹かれる。後半ではボンヘッファー牧師の実に魅力的な言葉が引用されている。「神はすべてのものから、最悪のものからさえも、善きものを生まれさせることができ、またそれを望まれるということを私は信じる。そのため神は、すべてのことを自らにとって益となるように役立たせる人間を必要とされる。」神の存在を巡って立場を異にする立場のカミュとボンヘッファーの中に「行動=抵抗」という共通点があることを著者は示している。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品