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映画の奈落 北陸代理戦争事件

伊藤彰彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 2014/05/30
JAN 9784336058102

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商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2019/01/06

この本は「仁義なき戦い」が大ヒットした1970年代後半の東映映画人たちによる実録ヤクザ映画づくりの顛末と、そのモデルとなった北陸ヤクザの抗争という現実世界とが激しく交じり合いながら進む。モデルのヤクザたちの現実のストーリー、映画の登場人物による虚構のストーリーに加えて、役者や脚本...

この本は「仁義なき戦い」が大ヒットした1970年代後半の東映映画人たちによる実録ヤクザ映画づくりの顛末と、そのモデルとなった北陸ヤクザの抗争という現実世界とが激しく交じり合いながら進む。モデルのヤクザたちの現実のストーリー、映画の登場人物による虚構のストーリーに加えて、役者や脚本家、監督などが映画づくりにあたって様々なトラブルにぶち当たるそのストーリーも相当面白く、こうした物語が幾層にも重なり、何がリアルで何がフィクションかわからなくなるようなめまいを起こしそうになる。マジックリアリズムの本を読んだみたい。スゴイのは、大抵はこれだけ現実が破天荒だと、虚構は負けてしまうのだが、この映画は負けてないこと。映画だからこそ、フィクションだからこその構成の美や言葉の美しさに、現実とは違う、作られた物語の力をまざまざと感じる。 もう一つ、芸能人が暴力団との関係を明らかにしたらあっという間に終わっちゃうのに、この時代の東映はスゴイ。裏の関係どころか、プロデューサーとか職場その世界の人がいるのです!俊藤浩滋、私はこの人に最も興味を惹かれました。富司純子の父であり、寺島しのぶの祖父。吉田修一「国宝」も同じ時代を描いてたのかな。芸能界とヤクザはたぶん古代から切っても切れない関係。その歴史を追いかけてみたいと思った。

Posted by ブクログ

2017/08/20

サンマの丸干しを焼こうと思った。だが、長くてグリルに入らない。 包丁を握りしめ、呟く。 「タマ、取ったる」 ポンッと頭を落としたところで、背後で家人の声がする。 「またヤクザの本を読んでるでしょう」 正確にはヤクザとヤクザ映画の本だけどね。 映画「仁義なき戦い」は東映の大...

サンマの丸干しを焼こうと思った。だが、長くてグリルに入らない。 包丁を握りしめ、呟く。 「タマ、取ったる」 ポンッと頭を落としたところで、背後で家人の声がする。 「またヤクザの本を読んでるでしょう」 正確にはヤクザとヤクザ映画の本だけどね。 映画「仁義なき戦い」は東映の大ヒットシリーズだった。元ネタは 本物の極道・美能幸三の獄中手記だと言われる。監督は深作 欣二、脚本は笠原和夫。 能美幸三の協力で過去の抗争を脚色した人気シリーズは、 東映の屋台骨を支えた。 その東映実録ヤクザ映画の最後を飾ったのが本書で取り上げられ ている「北陸代理戦争」だ。 福井市に地盤を持つ川内組組長・川内弘をモデルとして、松方 弘樹が主演を演じた。 この映画の制作過程で、共に超えたい相手を持ったふたりが 出会った。脚本家の高田宏治は、「仁義なき戦い」シリーズを 担当した笠原和夫を超えたかった。 そして、モデルとなった川内組長は、盃を受けた菅野組組長・ 菅野政雄の肩を飛び越え、山口組三代目・田岡組長から直 に盃を受けることを望んでいた。 この出会いが、のちの悲劇を引き起こすことになるとは…。 春日太一『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』も内容が 濃かったが、本書も負けないくらいに濃厚な内容だ。 裏社会の人々と映画界は切っても切れない時代だったこと もあるが、次から次へと極道さんたちが出て来る。勿論、 川内組長が語る自慢話(?)にも唖然。 シナリオを綿密に研究し、初稿と決定稿の違いや削除された 部分をも掲載しているのは著者もまた脚本家であるからか。 かねてより関係がこじれていた菅谷組長と川内組長だったが、 映画のクランクインの日に川内組長は破門されている。 そうして、公開後。川内組長暗殺事件が起きる。それは映画の 中で松方弘樹演じる川田が行きつけの喫茶店で襲撃された シチュエーションそのままに再現されたような事件だった。 「仁義なき戦い」にもモデルはいた。実際にあった抗争を脚色 して、映画を作っていた。「北陸代理戦争」も何ら変わらない。 モデルがいて、実際の抗争を脚色している。 ただ、ひとつ違ったのは「仁義なき戦い」は過去の抗争を描い ていたのに対し、「北陸代理戦争」は現在進行形の抗争を 描いてしまったところだった。 作品完成後、川内組の構成員の中にも東映の関係者の なかにも内容を危惧する者がいた。しかし、党の川内組長 はご満悦だったようだ。 「生きている人、生きている事件をネタにするのはこわい。 しかし、奈落に墜ちる覚悟でつくらなければ、観客はついて 来えへん、見物がのぞきたがるような奈落に突き進み、それ をすくいとって見せなければ映画は当たらへん、奈落の淵に 足をかけた映画だけが現実社会の常識や道義を吹っ飛ばす んや」 脚本を担当した高田の言葉だ。映画の公開が、川内組長を 奈落へ向かわせたのか。元々、抗争はあった。その火種を 煽ってしまったのか。 川内組関係者にも話を聞いているのだが、今でも福井では 「北陸代理戦争」の話はご法度らしい。それでも、こまめに 関係者を探し回って取材をした著者に感謝。 映画は観ていたけれど、その後の事件を知らなかったもの。 虚構と現実が、シンクロしたんだな。結末は人の死だった けれど。 もしかしたら、映画そのものより本書の方が面白いかも~。

Posted by ブクログ

2015/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

任侠映画は見たことがなかったが、高倉健さん、菅原文太さんがお亡くなりになったのをきっかけに見始めている。 当時の映画界と暴力団のかかわりあいが、密接すぎて驚くが、驚く程、実際に今は切れているのか!?

Posted by ブクログ

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