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瞽女うた 岩波新書1485

ジェラルド・グローマー(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2014/05/21
JAN 9784004314851

瞽女うた

¥220

商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2017/08/20

2005年5月25日。新潟県にある福祉施設で「最後の瞽女(ごぜ)」 と言われた小林ハルが亡くなった。 録音であったが、彼女の唄を聴いたことがある。決して美声では ない。だが、低く重く響く声は足元を揺さぶるような迫力があった。 瞽女(ごぜ)。視覚に障害を持つ女性の旅芸人のことで...

2005年5月25日。新潟県にある福祉施設で「最後の瞽女(ごぜ)」 と言われた小林ハルが亡くなった。 録音であったが、彼女の唄を聴いたことがある。決して美声では ない。だが、低く重く響く声は足元を揺さぶるような迫力があった。 瞽女(ごぜ)。視覚に障害を持つ女性の旅芸人のことである。 本書は瞽女の誕生から晴眼者へと受け継がれた瞽女唄の 変遷を追っている。 小林ハルさんの評伝を読んでいるので瞽女さんに関しては 多少の知識はあったが、その歴史が中世から始まっていた とは知らなかった。 しかも「瞽女」という言葉は、「盲御前」という呼び方が変化した ものだったのとは。ちなみに「御前」は女性の尊称である。 大奥にはお抱えの瞽女さんがいたり、近世には各種の規制に より旅芸人の行動範囲が狭まったりと何かと困難が伴った。 そして、明治維新以降はほぼ日本全国にいた瞽女さんは 廃業を余儀なくされ、昭和の時代には甲信越地方に僅か の人数が残るだけになった。 政府による規制だけではない。蓄音機やラジオ・テレビの 出現が、瞽女さんたちの生業を難しくさせた。 季節ごとに各村落を巡って、門付けを行う瞽女さんは、娯楽 の少ない時代にはその訪問が待ち望まれたのだろうね。 本書には瞽女唄の歌詞や楽譜も掲載されている。残念ながら 私は楽譜が読めないのだが。 口承伝承の文化であった瞽女唄。今では視覚障害のない 女性が引き継いでいるようだが、それは瞽女唄であって 瞽女唄でないような気がする。 尚、小林ハルさんについては『鋼の女』(下重暁子 集英社 文庫)がおすすめ。壮絶で、過酷な人生を生きた人である。

Posted by ブクログ

2015/07/12

 私が今まで読んだ瞽女の本が、瞽女個人に焦点を当てたものに対して、この本は社会的な位置から瞽女のうたについて書かれている本、と思ったら著者さんは社会ではなくて音楽の方だと言うことに、最終章を読んで気づく。  うた、というものが、それを聞く環境を踏まえた文化であると思い知らされる。

Posted by ブクログ

2015/02/10

帯に、「それほど昔ではなかった」とある。確かに、私もその存在を知らなかった。だが、彼女らが芸能の重要な役割を担っていたことは事実であり、著者が提起する問題、現代の我々がごぜうたをどのように聴くべきか、は重要だと思う。 (2015.2)

Posted by ブクログ

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