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中国毒 光文社文庫

柴田哲孝(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2014/03/12
JAN 9784334767075

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中国毒

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商品レビュー

4.7

4件のお客様レビュー

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2018/12/03

9つの真実の中に、一つだけ嘘を混入させる。もしくは隠す。逆に9つの嘘を並べ、一つだけ真実を教える。嘘は、真実との混ぜ具合で、効果的な嘘となる。日本人は誠実で忠実の上に、性善説なので騙されやすい。情報の真偽の見極めを誤るととんでもない方向にミスリードされる。ある意味では、付和雷同し...

9つの真実の中に、一つだけ嘘を混入させる。もしくは隠す。逆に9つの嘘を並べ、一つだけ真実を教える。嘘は、真実との混ぜ具合で、効果的な嘘となる。日本人は誠実で忠実の上に、性善説なので騙されやすい。情報の真偽の見極めを誤るととんでもない方向にミスリードされる。ある意味では、付和雷同しやすい体質があるような気もする。問題は、行政のクオリティなのだと思う。国民のために役人をやっているのであって、権力者のために役人をしていないという官僚が自殺する日本。 コロナ禍で既得の利益を守ろうとし暗躍する医療官僚と学者。たくさん医療機関とベットがあっても、なぜか不足して、自宅で死を迎えるという現実。何かがおかしい。 本書は、食品に忍び寄る危険の警告。食の中に危険物がどう入っているのか?異常な匂いや変色がなければ、食品の安全性が確保されているように見える。食べるものが、人工的に作られている中で、危険とは何かが見えにくくなっている。一体何が、その問題を引き起こし、被害が拡大されるのかを問う。 中国の食品を輸入せざるをえない現実の中で、どうすべきか?食とは、あくまでも信頼性の中に成立する。中国の食品で、農薬が混入された事件が起きたり、牛乳を飲んで赤ちゃんが死ぬという事件もあった。中国の食は毒なのだという既成概念の上に物語を成立させる。実に怖い作品でもある。 じわじわと、浸透させていく、嘘を交えた事実。人間は、信じやすく、何を安全と見るのか? 現在のような分析機器が発達した世の中でも、ウイルスなどの被害も現実に起こる。有機水銀が「奇病」を引き起こすとわかっても、隠蔽するという障壁があった歴史を日本は持っている。メルトダウンによる放射能汚染がある可能性がどこまであるのかも不明にされている。因果関係を明らかにするのは難しい。 本書では、異常に発生しているクロイツフェルトヤコブ病。なぜ?から始まる。ニューギニアでのクルー病。カニバリズムが、その要因となっていた。異常型プリオンタンパクに起因するプリオン病。クロイツフェルトヤコブ病。ヒトからヒトへ感染する。スクレイピーから、牛のBSE。BSEからヒトへ。やられているのは、脳そのものだ。 お役人行政の遅滞によって、被害が起こる。プリオン病とBSE。口蹄疫の流行。そして、農薬入り餃子事件。その当時のことを、丁寧に記述することで、問題点を浮き彫りにする。 そして、厚生労働省の役人、調査班の医師達が殺されていく。スクープを出した週刊誌の編集者も殺し、記者も殺そうとする。その殺人犯は、毒龍である。 でも、なぜ、毒龍がその人たちを殺すのかがよくわからない。中国の食品被害であることを隠蔽するため?ちょっと、ありえない感じだね。 外事の刑事間宮が、サリンの被害者となっている。この間宮の雰囲気がなんともいいなぁ。 それにしても、トランスジェニック豚肉が原因というのが、安易な結論。物語は、成立していないが、食品ホラー物語。なぜか、食べるのが怖くなるような物語。忍び寄る中国毒。ふーむ。ホラーが充満している。題名に惹かれて読んでしまう。困ったもんだ。

Posted by ブクログ

2014/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フィクション?ホラーサスペンス? クールーという呪術、カンニバルの習慣、、これ以上は書けません。。 WHOの調査によると中国人の2人に1人は結核の保菌者、その他なんらかの感染者というくだりのリソースは?事実なんだろうか・・・ とても怖い話である。国家で隠蔽工作を図る。 人間の遺伝子を持つ豚、、トランスジェニック豚…

Posted by ブクログ

2014/06/19

これは...怖い(^ ^; 私の、あなたの、誰もの「日常」に密接に関わり、 必要不可欠なものが「猛毒」だとしたら... しかも潜伏期間が長く、すでに「毒」は 日本国内で充分流通してしまっていたら... 誰もが、明日「死に至る病」を発症する可能性がある。 全国に点在する「あって...

これは...怖い(^ ^; 私の、あなたの、誰もの「日常」に密接に関わり、 必要不可欠なものが「猛毒」だとしたら... しかも潜伏期間が長く、すでに「毒」は 日本国内で充分流通してしまっていたら... 誰もが、明日「死に至る病」を発症する可能性がある。 全国に点在する「あってはいけない筈の感染者」。 探せど浮かばぬ共通点。 当然、対処法も何もあったもんじゃなく、 真相を知る者はおびえることしかできない... 例によって「政府」は、 「こんなもん、国民に知られたらパニックになる」と だんまりを決め込んでいて... 実際にあった阪神大震災やら毒入り餃子事件やら 「身近な恐怖」をうまいこと折り込んであり、 また現在進行形で起きている放射能被害とも重なり、 シャレでも何でもなくしくしくと恐怖感が押し寄せる。 これは...「面白い」とはとても言えない(^ ^; なぜなら「怖い」からだ(^ ^; が、もの凄くリーダビリティは高い(^ ^; 色んな意味で、多くの人に読んでもらいたい一冊。

Posted by ブクログ

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