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デザイン家電は、なぜ「四角くて、モノトーン」なのか?
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デザイン家電は、なぜ「四角くて、モノトーン」なのか?
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
家電のデザインの基本ルールをさらった上で、実際にあったユニークな家電(丸い電子レンジとか)を紹介。 結局、四角でモノトーンは、誰からも嫌われないフォルム(=フォーマル)なので採用されている。 その上でAppleのデザインの特徴の言語化。 ブラウンとソニーを土台に変化球フォルムを仕立てあげているという考察は納得できて面白かった。 10年前の本だけど、今でも転用できる物の見方を学べた。 iPadを使ってた当時を思い出しながら、楽しく読めました笑
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デザインの現代の歴史的流れを知る上で、おもしろい本だった。建築のデザインに共通するものがあった。著者は、シャープでデザインをしていたこともあり、デザイン・オタクでもある。 この本は、デザインにポイントを置いて、家電のデザインの変遷の歴史を論述している。つまり、家電のデザインは、「...
デザインの現代の歴史的流れを知る上で、おもしろい本だった。建築のデザインに共通するものがあった。著者は、シャープでデザインをしていたこともあり、デザイン・オタクでもある。 この本は、デザインにポイントを置いて、家電のデザインの変遷の歴史を論述している。つまり、家電のデザインは、「なぜ四角くて、モノトーンなのか」を説明する。 デザインにおいては、出会いにおける第1印象をどう作るかである。人と人の出会いは、物腰といい、文章では文体と言い、モノではフォルムという。 「デザインの美しいものは、より使いやすいと認知され、より受け入れられやすく、長く使われ、創造的思考と問題解決を促す」という。固いー柔らかい。フォーマルーフレンドリーの軸で評価される。「信頼できるか」「信頼できないか」というのが第一印象による判断の核心かも指摘している。 フォルムには、四角形、三角形、円形、有機的がある。結局家電のデザインのルールは、四角畔、モノトーンが無難という経験的結論となった。それは、誰にも嫌われないことが生活家電のデザイン特徴となる。この結論ありきの、論考はおもしろい。非常にたくさんのユニークな家電が出される。 卓上で使う電子レンジは、円盤のように丸いものとか、ユニークなものは多いが、淘汰されて行く。 そして、デザインは、ドイツのブラウン、ソニー、アップルへと変遷して行く様を説明する。 ソニーが、デザインで優れていたが、結局アップルのデザインがうわまって行くのである。 その辺りは、残念だが、言われてみるとなるほどと思う。 アップルをデザイン的にシンプルだと思っていたが、デザイン的な視点からみたアップルのこだわりが明快に語られているので、こういう視点で見るのかと感心した。 モノのフォルムについて、もっと注意深い観察が必要だと思った。 ホイジンガの「ホモルーデンス」において、遊びは文化よりも古く、人は本来「遊ぶ人」であった。 その遊びの定義からデザインを表現すると「制限された空間や時間の中で、独自のルールに従って行う創意に基づく自由な活動」と著者は定義する。遊ぶためには、ルールがいるというまとめかたもありだね。勉強になる本だった。
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タイトルは「なぜ四角くて、モノトーンなのか?」ですが、それより、「なぜ奇をてらったような特殊なデザインは流行らないのか?」「なぜデザインは四角くてモノトーンのものに収斂していくのか?」ということがよくわかります。論旨は論理的なのでとても読みやすいです。 最後の方はちょっとアップル...
タイトルは「なぜ四角くて、モノトーンなのか?」ですが、それより、「なぜ奇をてらったような特殊なデザインは流行らないのか?」「なぜデザインは四角くてモノトーンのものに収斂していくのか?」ということがよくわかります。論旨は論理的なのでとても読みやすいです。 最後の方はちょっとアップル寄りすぎか、と思わなくも無いですが、でもまぁアップルが「ふつう」の範囲を広げてきたのは間違いないでしょうね。その辺の理屈も、ははぁ、なるほど、と思わされます。
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