初めてまともにハーレクイン小説を読んでみた訳だけれど。 この小説のストーリー、キャラについては、どんだけつっこんでも言い足りないというか。幼い妹のために結婚もせずに働き続け、自分自身の人生を諦めた３５歳の女…という感じで始まったのに、よくよく読んでいくと、実は母親は有名モデル、自分自身も大層な美貌の持ち主。いやいや、そんなハイスペックなら、片田舎でB＆B営むような地味な生活してませんし！かつ、その年まで処女であるということに、ものすごくリアリティがない。そんな訳ないでしょう。周りの男は何やってたんだ。その後、都合よくロシア人の石油王のイケメンと出会い、お互いに一目惚れする訳ですが、イケメンは主人公を見た瞬間に欲情w　百戦錬磨のプレイボーイがそんなウブな反応を、田舎臭い女にするか？女の方も、「私は彼の周りにいるような軽い女とは違うのよ！」みたいな心意気で、彼の誘いを断り続けるのだけど、いろいろあって彼のクルーザーで１ヶ月過ごす（でも体の関係は強いないルール）ことになったら、それはもうアッサリと落とされる。ちょっとは抵抗しようよ、、、。こんなに簡単に流される女がなぜこれまで処女だったのか。その後も、まあ子供じみた嫉妬をしたり、富豪の彼にとたんに依存し始めたりと、恋愛慣れしてない女が恋に溺れるとこうなるんだなー…と寒気がする思いで眺めることになるんだけれど、一方のイケメン石油王の方も、これまでの女性遍歴を考えるとどうした？と言いたくなるくらい、この田舎女との恋に浮かれる。30歳を過ぎたいい大人にそんな浮ついたセリフ吐かれてもなぁ、、、と読んでるこちらのテンションは下がるばかり。 恋愛小説に都合の良い展開は必要だし、夢を見るための小説だということはわかってはいるんだけど、とにかく人物描写が甘く、ファンタジーとしても見過ごせないリアリティのなさに、まったく楽しめなかった。

30歳億万長者の石油王ミハイル。愛人よろしく彼女を船にのせたはいいけれど、手放すことができるのか？彼の決断やいかにといった展開。メロメロの彼が楽しいのだが、リンの作品に鬼ロマを期待してしまうので、物足りなく感じてしまう。 どはいえ、４姉妹のお話なので、続刊に期待。 http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3486.html