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櫛挽道守
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櫛挽道守
¥220
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商品レビュー
4.6
49件のお客様レビュー
藪原の櫛挽職人のお話。 女性は嫁入りして跡取りを産んでこそ幸せという、古い慣習に絡め取られそうになりながら、櫛引に魅入られて修行に励む主人公。周囲の思惑通りに生きることはできない。母親も妹も理解してくれない。周囲に迷惑を掛けても、櫛を挽くことから離れられない。家族も、登瀬と関わる...
藪原の櫛挽職人のお話。 女性は嫁入りして跡取りを産んでこそ幸せという、古い慣習に絡め取られそうになりながら、櫛引に魅入られて修行に励む主人公。周囲の思惑通りに生きることはできない。母親も妹も理解してくれない。周囲に迷惑を掛けても、櫛を挽くことから離れられない。家族も、登瀬と関わる源次や実幸も、皆一人ひとりがそれぞれに、あがきながら自分の居場所を作るために、懸命に生きている。師匠でもある寡黙な父親と、亡くなった弟の思いが、あたたかく優しい光を感じさせる。 久しぶりに、感動しました。 とても良い本に出会えてよかったです。
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読後、静かで深い感動に襲われました。その感動を伝える術がありません。江戸の末期、勤王か佐幕かの時代に、木曽路の山奥、この世の別天地と言われる藪原宿で櫛を挽く一家の物語。名作だと思います! 木内昇「櫛挽道守(くしひきちもり)」、2013.12発行。
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江戸時代に山奥で櫛作りをする職人の人生。貧しくて家を飛び出すように結婚した妹、幼くして亡くなった弟、不器用に櫛作り一筋に生きる父親。周りに反対されながら櫛作りに生きようとする主人公の登瀬。 地味な本だが、必死で生きようとするこの時代の人間の姿が見れた。 妹の嫁いだ先での生活の話辺...
江戸時代に山奥で櫛作りをする職人の人生。貧しくて家を飛び出すように結婚した妹、幼くして亡くなった弟、不器用に櫛作り一筋に生きる父親。周りに反対されながら櫛作りに生きようとする主人公の登瀬。 地味な本だが、必死で生きようとするこの時代の人間の姿が見れた。 妹の嫁いだ先での生活の話辺りから、じーんときて目に涙たまった。いい作品だった。
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