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魂の旋律
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魂の旋律
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佐村河内守さんの存在をずっと知らなかった。 もし以前から知っていたらきっと感動したと思う。 この本の著者のように。 こういう人もいるんだと。 漫画の主人公の特殊能力のような能力を駆使して作曲をする姿に感動して、曲を是非聴いてみたいと思っただろう。 ゴーストライターがいたというニ...
佐村河内守さんの存在をずっと知らなかった。 もし以前から知っていたらきっと感動したと思う。 この本の著者のように。 こういう人もいるんだと。 漫画の主人公の特殊能力のような能力を駆使して作曲をする姿に感動して、曲を是非聴いてみたいと思っただろう。 ゴーストライターがいたというニュースを聞いて、逆に興味を惹かれたのは、佐村河内さんの考えた設定(という言い方も変かもしれないが)がとても魅力的だと感じたからだった。 佐村河内さんを信じていた人達はショックだろうと思いながらも、「現代のベートーヴェン」なんて本当にいたら素敵だよねなんて考えも少しあった。 ノンフィクションではなくても、フィクションとして読んではどうだろうかと思い図書館で借りてみた。 でも、この本を読んでみてそんな軽い話ではなかったと後悔した。 著者の古賀淳也さんは佐村河内さんの作曲家としての才能を心から信じていて、未来のために彼の姿を残すことを自分の使命だと感じている。 その想いがあまりにもまっすぐで、嘘だと分かって読んでいると胸が痛む。 そして佐村河内さんを慕っている子供たち。 彼らはあのニュースをどんな気持ちで聞いたのだろうか。 想像も出来ない(したくない)。 佐村河内さんも苦しかったのではないか。 こんなにたくさんの人を騙すことになるなんて最初は想像していなかったのでは? 傷つけてしまうことが分かっていたから嘘をつき続けるしかなかった。きっと。 どちらの想いも想像することしか出来ないけど。 どちらもきっと苦しんでいる(いた)。 興味本位で読むような本ではありませんでした。 すみません。私、不謹慎でした。
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今となっては茶番の記録だが、佐村河内守の「物語」(音楽ではない)に救われた人々が当時確かに存在したことを示す記録でもある。この国の低劣な民度を(美談商業主義のみならず、詐術発覚後の佐村河内の誠意の欠片もない対応や、手のひらを返した大衆・マスメディアによる他人事のようなバッシング...
今となっては茶番の記録だが、佐村河内守の「物語」(音楽ではない)に救われた人々が当時確かに存在したことを示す記録でもある。この国の低劣な民度を(美談商業主義のみならず、詐術発覚後の佐村河内の誠意の欠片もない対応や、手のひらを返した大衆・マスメディアによる他人事のようなバッシングを含めて)如実に露呈した事件の「史料」としての価値がある。
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08年に佐村河内氏と出会い,取材を通して寄り添い,13年3月放送のNスペに企画を持ち込んだフリーのディレクターによる書籍。斜め読み。 検証番組まだかなー?
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