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あんじゅう
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あんじゅう
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商品レビュー
4.3
165件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
563ページ 1800円 5月9日〜5月10日 三島屋のおちかのもとに6つめの物語をもってきたのは平太という子どもだった。平太には白子様 (しろこさま)がついており、いく先々で水が枯れるという。7つめの物語は、お隣の住吉屋のお路さん。双子の姪 の片割れを引き取ったが、双方のお家に起きた人形に針が立つという不思議で悲しい話。8つめの物語は、紫陽花屋敷にいる暗獣、くろすけと夫婦の楽しくも悲しいお話。9つめの物語は、偽坊主の行年坊が語る館形 (たてなり)での木仏にまつわる話。おちかのもとには清太郎や青野の若先生と気になる存在も現れる。 平太と白子様の話は、最後に船頭になるというところから、あの話につながるのか!となんだか嬉しくなった。暗獣のくろすけは、人恋しいけど人に触れると病んでしまうというなんとも悲しい話だった。妖怪なんだろうけど、なんだかかわいらしい獣の話で別れのシーンでは涙してしまった。同じ孤独でも、今までとは違う。離れたところにいても、お前の事を思ってるという別れの言葉がなんとも切なかった。
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トラウマのあるお嬢さんが様々な人たちの不思議体験談を聞くという設定のファンタジー時代小説その2。相変わらず面白い。そして泣ける。今回は化け物達に共感するお話が多くて、アニメ『夏目友人帳』を見るたび泣いている自分など涙腺大崩壊だった。「あんじゅう」とは何だろう饅頭の仲間かと思ってい...
トラウマのあるお嬢さんが様々な人たちの不思議体験談を聞くという設定のファンタジー時代小説その2。相変わらず面白い。そして泣ける。今回は化け物達に共感するお話が多くて、アニメ『夏目友人帳』を見るたび泣いている自分など涙腺大崩壊だった。「あんじゅう」とは何だろう饅頭の仲間かと思っていたら暗獣とのこと。読み終えた後にブックデザインのあちこちに隠れていた暗獣「くろすけ」に気づいて、またしても泣かされた。家屋敷に意識が宿るというアイデアは奇異なようで感覚として分かる。主客が渾然一体化した日本人(日本語)ならではの世界の捉え方だと思う。ちなみに単行本で読んだのだが、南伸坊氏による愛嬌たっぷりのイラストがこれまた素晴らしかった。
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『おそろし』に続く、三島屋変調百物語の2冊目です。今回も三島屋の姪おちかさんが不思議な物語を聞き集めます。 『逃げ水』 ある男の子の周りでは甕や花器の中の水が消えてしまい、、、この子のその後が気になるな。 『藪から千本』 とあるおうちの長男夫婦に双子の姉妹が生まれたけれど、姑...
『おそろし』に続く、三島屋変調百物語の2冊目です。今回も三島屋の姪おちかさんが不思議な物語を聞き集めます。 『逃げ水』 ある男の子の周りでは甕や花器の中の水が消えてしまい、、、この子のその後が気になるな。 『藪から千本』 とあるおうちの長男夫婦に双子の姉妹が生まれたけれど、姑は縁起が悪いと嫌がり、、、。 『暗獣』 暗闇を好む妖怪?幽霊?の話。 この先も登場しそうなキャラクター達が出てきます。 『吼える仏』 実際にあったんじゃないかと思えるような民間伝承のようなお話し。 今回も神様だったり、仏様だったり、幽霊だったり、妖怪だったり、人の怨念や執念や思い込みだったりと面白かったです。 おちかさんの縁談も気になります。
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