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撃てない警官 新潮文庫

安東能明【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2013/05/28
JAN 9784101301525

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撃てない警官

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商品レビュー

3.5

21件のお客様レビュー

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2021/07/22

警視庁警備部の係長、三十代にして警部とうエリートコースに乗っていた主人公の柴崎令司が、不祥事を理由に綾瀬署に左遷させられる。捜査部門の経験が殆どないままいきなり所轄の総務部門にて奮闘する連作短編集。柴崎令司シリーズの一作目。 出世欲があり本庁への返り咲きを狙う柴崎のキャラは、正直...

警視庁警備部の係長、三十代にして警部とうエリートコースに乗っていた主人公の柴崎令司が、不祥事を理由に綾瀬署に左遷させられる。捜査部門の経験が殆どないままいきなり所轄の総務部門にて奮闘する連作短編集。柴崎令司シリーズの一作目。 出世欲があり本庁への返り咲きを狙う柴崎のキャラは、正直共感しにくいしあまり魅力的ではない。だが、上司である捜査畑出身の助川副署長の元で、捜査のコツや面白さに気づいていく成長物語の様相がなかなか面白い。連作短編という形式のなので、柴崎は様々な事件に関わることで経験を積んでいく流れである。 本作の一編である『随監』は日本推理作家協会賞短編部門受賞作。

Posted by ブクログ

2020/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

警察小説でも、大事件は起きない。総務部門でキャリア官僚警察官を目指していた主人公が、上司のケツぬぐいで現場に立たされる、その現場で起こる日常事件を舞台にした、短編集。時系列かつ一つ一つの短編につながりがあるので、通しで読むと長編小説になっている。 横山秀夫や今野敏、笹本稜平、佐々木譲ら、警察小説の書き手は多々いるが安東能明作品は所読。この1冊自体は傑出した大傑作とは言えないが、手堅くまとめてきて読ませる予感、シリーズを通して読んでみたいと思える。今後に期待したい!

Posted by ブクログ

2019/02/27

短編集だけど、同じ主人公・背景ということで、なんか1時間の警察ドラマを見ている様。 結構重厚な書きっぷりなので、是非長編を読んでみたいな、というのが最初の感想。 警官の世界の「実は・・・」が結構散りばめられており、知らない者からすると面白かったりする。抜き打ち監査なんてや...

短編集だけど、同じ主人公・背景ということで、なんか1時間の警察ドラマを見ている様。 結構重厚な書きっぷりなので、是非長編を読んでみたいな、というのが最初の感想。 警官の世界の「実は・・・」が結構散りばめられており、知らない者からすると面白かったりする。抜き打ち監査なんてやってるんやね。 主人公はある事件をきっかけに、スケープゴートにされ地方に飛ばされてしまうのだが、自分を飛ばした上司に対して虎視眈々と復讐を狙いながら、色々な事件を解決していく話。 全体的にモヤモヤとしてスッキリとしない話が多いけど、それだけに現実味があるのかな。巨大組織に属すことの悲哀みたいなのが、うまく書かれていると思う。 妥協・痛み分け・諦めに溢れた話が題名にも上手くリンクしている。なかなか秀逸なタイトルやね。 ただ最後の話くらいは、もう少し白黒を付けて欲しかったな。 え、そう終わるの!? と思ってしまった。 続編があるのかな?

Posted by ブクログ

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